カルビーの社長は経営者としての当たり前を語っている。いまの経済団体では少数派になっちゃってるみたいだけど。経営者にできる最大の社会貢献は、雇用と納税。高い能力を生かすって喜びのはず。 pic.twitter.com/TxfildcXo8
— さより (@sayori27) 2015, 11月 6
このツイートに『カルビーの社長はいいこと言ってるけど、これを実現できる会社は日本には少ないと思うよ。そもそも共産・社民・民主は「大企業はもうけすぎ!内部留保は悪である!増税しろ」とほざいているわけだし』というリプライを送っている人がいて、唖然としてしまった。
現在社会形成に社民・共産・民主なんてほとんど絡めて無いでしょうし、『共産・社民・民主』を3党まとめている時点で何も見えてなさそうですし(民主党は政権時代にも法人税減税の方向に行っていたように『増税しろ』と企業に向かっているようには思えない)、『そもそも』なんて言ってますけど、なにが『そもそも』なんだかさっぱりわかりません。
『大企業は儲け過ぎ。内部留保は悪』の背景が全くわかっていないから、『そもそも』と原因と結果の逆転した認識になっちゃうんだろうなぁ。
なぜ大企業は儲け過ぎと言われるか、内部留保は悪と言われるか、それはカルビーの会長の発言のように、儲けをきちんと社員(労働者)にやっていないからでしょう?
その儲けの源泉として『社員の給料を削った』とか『社員が自分の生活を犠牲にした残業地獄』のようなものが背景にあるから大企業の儲けが批判されるわけでしょう?
儲けたものを社員に返さないで溜め込むから『内部留保は悪』なんて言われるわけでしょう?
それがさっぱりわかってないから、『会社が社員に返せるわけがない。そもそも共産・社民・民主は「大企業はもうけすぎ!内部留保は悪である!増税しろ」とほざいているわけだし』なんてトンチンカンな事言えるんです。
そもそも、共産・社民・民主(と麻生財務大臣)が『内部留保は悪』と言い出した背景をさっぱり理解していないんです。
で、最後に『増税しろ』とついていますが、増税も国民に富を分配する一つのパターンであることを考えれば、企業が本当にカルビーの会長のような事を行えば、増税しろなんて言わないでしょうし、言ったら社員のクビを締めることになる、と思うはずですから、言っても何の意味も無いんです。
要するに、「大企業はもうけすぎ!内部留保は悪である!増税しろ」という言説が出てくるのは、”そもそも”社員と会社の分離が行われた、会社という形態が社員を突き放したところからスタートしているのだ、ということをきちんと認識してほしい、と思うのですが、これ、そんなに認識してない人いないと思うんですけど・・・?
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