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なんでも『左派の衰退の原因』にする人、外国人技能実習制度に食いつく

2015/11/06 554views

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厚生労働省は22日、技術を学んでもらう名目で受け入れる外国人技能実習生の調査結果を発表した。実習生や親族が送り出し国の仲介団体に保証金を払うことは省令で禁止しているが、いまだに続いている実態がわかった。

引用元:保証金、禁止でもなお1割実施 厚労省の技能実習生調査:朝日新聞デジタル

 

はい出ました。勝手に『左派』を定義して『左派はコレを言ってない』と自分の定義内の左派だけで把握して『左派はコレに口を出さない。だから駄目だ』と言い出す人。

私にとっての左派はこの問題を積極的に扱っていますよ。なんか早押しクイズみたいな判定をし始めて、左派にだけ『真っ先に騒ぐ』責任をおっ被せて全部『左派は衰退して当然』という結論に導きたがるアホみたいな自動判定はやめていただきたいです。

私にはこの人にとっての『左派』がなんだかわかりませんが、コレまでの外国人技能実習生批判系の活動の一端を以下に示しておきますね。

一番ネットで見やすいのは日弁連が出している『外国人技能実習制度の早急な廃止を求める意見書』です。ここでリンクを貼った意見書は二年前に出ているものなのですが、この意見書の中に、2012年から独自調査を行った結果が載っていて、そこには堂々とこう書いてあるのです。(『日弁連=左派』とまでは言い切りませんが、人権的な姿勢では左派に組み込んでもいいのではないか?と私は思っています。)

 

技能実習生の出身国の送出機関において保証金を預り,技能実習生が受入れ機関に抗議をするなどの行為に出たときに違約金として保証金から控除することを定める契約を締結している事例(9件)もいまだに存在している。

この記述では“いまだに”という記述がポイントです。要するに昔っから保証金の存在は批判対象になっていて、それはずっと批判されてきていて、その批判が有ったので『省令』で禁止になったという経緯があるわけです。それは以下に示す厚労省のQ&Aの回答でも明らかでしょう。

 

Q2-1 上陸基準省令において送出し機関等が技能実習生等から保証金を徴収すること等を禁止することとしたのはなぜですか。

失踪防止等を名目として,送出し機関等が研修生本人から高額な保証金を徴収しているケースがあり,これが研修生の経済的負担となって研修の時間外作業や不法就労を助長しているとの指摘もあることから,技能実習生等から保証金を徴収すること等を禁止したものです。
なお,先般の入管法改正に係る国会審議において,「保証金の徴収を行う外国の送出し機関からの外国人研修生,技能実習生の受入れを認めないことを含め,必要な措置を講ずること」との附帯決議がなされています。

 

こういう経緯、背景を無視して今回の調査結果の報道だけで『真っ先に声を上げないから』なんて言い出すとか、ふざけてるにも程があると思ってしまうんですが、これは左派の驕りなんでしょうね。言わなくても分かれという驕りだと言われてしまうんでしょう、そういう人には。実際はこれまでずっと声が上がっていたから、未だに注目されてニュースにもなっているんでしょうに。

(ところで、指摘した人は〈真っ先に?〉この記事を書いた朝日新聞は衰退した左派だと思ってないんでしょうか?衰退した左派論者って大抵朝日新聞を衰退した左派の代表格のように扱っているんですが。ちなみに私は朝日新聞が左派というのは違和感があるので、そうじゃないのなら面白い現象だなというだけで、左派にくくれと言いたいわけではないですが、都合がいいなぁ、ぐらいは思っています。)

ちなみに朝日新聞の記事には以下の様な記述もあります。

調査はこれまで、受け入れ支援や指導を担う公益財団法人国際研修協力機構に委託して実施していた。だが、実習生の保護が不十分だとの批判から、新たな監督機関をつくるなど実習制度の見直しを検討している。あわせて調査の委託先も独立行政法人労働政策研究・研修機構に変更した。

この批判をしているのはだれか、と言う話なんですよ。右派は外国人労働者自体に反対するか、制度推進するか、どちらかじゃないですか?『実習生の保護』なんて観点は皆無でしょう?左派しかそんな観点持ち出さないでしょ?

ちなみに日弁連が2011年に出した提言にもこういう記述があります

国から技能実習制度推進事業を委託されている国際研修協力機構(JITCO)は,受入れ機関の指導・監督等も行っているが,JITCOは,技能実習制度を利用する受入れ機関からの会費及びその受入れ業務の取次ぎなども収入源としている。その一方で,研修・技能実習制度の運用について技能実習生の人権に配慮するべきとの指導助言を行ったり,技能実習生からの相談に対して,技能実習生の立場に立って事態を解決したりすることを求めることは,制度的に困難,限界があるといわざるをえない。

 

ほんと、外国人技能実習生制度で『こういうのに真っ先に声あげないから、日本の左派は今、国民に信用されなくなってんだ』と言い出すことがいかにムカつくか、という話ですよ。外国人技能実習生制度などの外国人の人権に関しては一番定期的に提言出してるのが左派だと思うんですが、ホント、この批判を行う人はどういう基準でなにを見ているのか?不思議でしょうがないです。

最後に外国人技能実習生制度の基本を学ぶためにおすすめの書籍(ブックレット)と、過去に私が書いたブログ記事を掲載して、この記事をしめます。

これからは、私も左派っぽい人として『真っ先に声を上げないから』なんて批判を受けないように24時間、外国人技能実習生制度のニュースの監視を真摯に頑張りますね(棒読み)

 

JAほこたにて外国人技能実習生に残業割増が未払いだった農家が居た問題について

 

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