神谷宗幣氏や参政党のワクチンについての動きが気になる

この記事のアクセス数
4,119PV
この記事は約6分で読めます。
記事内にアフィリエイトリンク等の広告が含まれています。

buzzfeedが大阪府の泉大津市がワクチンに懐疑的な姿勢の文書を接種券とともに配布していることを記事にしています。

「感染予防効果を期待できるものではない」泉大津市が接種券に誤情報を同封。市長は“マグネシウム鼻うがい”を推奨
大阪府泉大津市では「ワクチンは感染予防効果を期待できるものではありません」といったメッセージが接種券に同封されている。誤情報が含まれているため注意が必要だ。

このようなワクチンに対する姿勢については、最近動きが気になった勢力がいます。

それは「参政党」という組織です。

結党した当時にKAZUYAが参加したと言うことで知っている人も多少いるかもしれません。
その後KAZUYA氏はトランプ氏への姿勢で、参政党が陰謀論を強く主張し始めたために離れたようですが。

ただ参政党を実際に動かしている中心人物は元々KAZUYA氏ではなく、事務局長の神谷宗幣氏のようです。
プレスリリースでも、YouTube動画でも彼が中心に出ています。

この神谷宗幣氏は、そもそも「龍馬プロジェクト」という保守系の地方議員などが集まって色々する政治団体を立ち上げて、代表として動いていた人です。

ここで冒頭の泉大津市長に戻るのですが、泉大津市長の南出賢一氏は、神谷宗幣氏の盟友と言える人です。神谷宗幣氏本人がそう言っています。

南出君には、まず泉大津のために、そして大きくは日本のために頑張ってもらえるように私もさらなるサポートをしていきます!

仲間とはいえ人の選挙なので、あまり突っ込んだことは書いていませんでしたが、南出君とは10年の付き合いで、林英臣政経塾から始まり、龍馬プロジェクトのチャーターメンバーにもなってもらい、国内外を共に回り、多くの時間を共有してきたので、今回の選挙には様々な思いがありました。

政治家になってからの私にとっての一番の盟友はなんと言っても石川吹田市議ですが、石川さんが2011年の選挙で落選してしまってからは、南出君が一番一緒に活動をしてくれていました。

泉大津市長選挙 南出氏当選!! 我々の想いと活動 | 神谷宗幣(かみやソウヘイ)の公式サイト神谷宗幣(かみやソウヘイ)の公式サイト

このように、神谷宗幣氏と南出賢一氏は似たような政治思想・問題意識をもっているであろうことが推測できます。

で、神谷宗幣氏や神谷宗幣氏が動かしているであろう参政党は、COVID-19やワクチンに関して、気になる動きを見せています。

参政党は「コロナを危険視する」という考え方を問題視して、「コロナ脳」と言い出して、「危険ではないコロナと比べてワクチンは危険すぎる」「ワクチンではなく免疫力」という方向で動いているようなのです。

また、神谷宗幣氏は、自身がメインキャスターを務めるYouTubeチャンネルで「神谷宗幣が訊く」というコーナーを持ち、そこでどうもワクチンに批判的な意見を集めているようなのです。
ちなみに、そこには南出賢一氏も出演済みです。

このように右派・改革派といえるようなポジションにいる方々が、ワクチンに関して懐疑的な姿勢を取っているのが、今回のCOVID-19のワクチンに関して私が気になった動きでして、南出賢一市長もそういう動きの一つだと言えるのではないでしょうか?

ちなみに、『新型コロナワクチン接種中止』嘆願活動をする医師の一人であるナカムラクリニック院長のブログを見ると、南出賢一氏がそこを訪れていることがわかります。

そして、そこで書かれていることが、この右派のワクチン懐疑についての反論・対応をどうするのかについての参考になるのではないかと思ったので引用します。

市長は、目覚めている人である。
ウイルス対策と称して世間で行われる子供たちへのマスク着用やワクチンの接種奨励が、一体どういう意味を持つのか、市長はよく分かっていた。
「泉大津の子供を守りたい」。その思いは固い。僕とつながったのも、突き詰めればその思いが根本にある。「子供たちを守るために、お知恵を拝借願えないか」と。
泉大津に限らないことだが、高齢者はコロナを恐れている。コロナが始まって1年余り、彼らはコロナ不安を煽るワイドショーを延々見続けた。マスクやワクチンを信じる洗脳は根深い。そんな高齢者が、通学途中の子供たちがマスクを着けていないのを目にして、怒り狂う。学校や市に電話して「学校はなぜ子供たちにマスクをさせない!けしからん!」と声を荒げる。
そういう声は、当然市長にも届く。
「こういう場合、多くの首長は子供にマスクを着けさせる方向に動くと思います。マスクの感染予防効果を期待して、というか、ぶっちゃけた話、票ですね。子供のご機嫌をとっても、票になりませんから。しかし私は、この蒸し暑い季節、登下校時にマスク着用を求めることは、あまりにも酷だと考えます」

南出市長のコロナ対策|中村 篤史/ナカムラクリニック|note

やはり、コロナでの被害よりもコロナ対策で健康を阻害する方にリアリティを感じることが、こういう動きへの一歩にあるのだろうと思います。

(個人的には福島の原発事故での避難について「避難することによって、避難しない場合よりも健康被害が起きた」という指摘があったことを思い出します。)

イギリスの保健相が「新型コロナのことだけを考えては生きていけない。他の健康問題や経済、教育の問題も考える必要がある」と述べていると日経新聞の記事で読みましたが、そういう当然の考え方が第一歩となっていることを見逃すと、それこそ「トランプ現象」のようになるのではないでしょうか?

トランプ現象について、日本では「左派が」とか「金持ちリベラルが」という指摘ばかりを目にしますが、その前に右派の守旧派も批判対象でそれを実際に喰っていること、未だに共和党にそういう勢力が一大勢力として存在していることをを見逃してはいけないでしょう。

米共和党下院ナンバー3の党会議議長に選出され注目を集めているエリス・ステファニク(Elise Stefanik)氏(36)は16日、ドナルド・トランプ(Donald Trump)前大統領が現在も共和党の指導者であり、党の過半数奪還にとって「必要不可欠」と発言した。

トランプ氏は米共和党に「不可欠」 新任の党下院ナンバー3 写真2枚 国際ニュース:AFPBB News

また南出賢一市長は、市長コラムにて「現在の資本主義社会システムにおいては人々の健康よりも経済合理性が優先されるため、日本の食には危険がはらんでいることが多いからです。」と言うことを書いていて、反資本主義的な思考の動きが反映していると言うことも、注意が必要であるように思います。

日本では、「政権」などの権威、行政と距離があることが多いことから、左派側に近い人間にそういう人が目立ったのだろうと思いますが、そういう反権威の形にもいろいろあると言うことを見逃してはいけないように思います。

また、その前に「コロナでの被害よりもコロナ対策で健康を阻害する方にリアリティを感じることが、こういう動きへの一歩」と述べましたが、どうしてもワクチン懐疑を「反ワクチン」として批判する場合、「反専門家」とか「反権威」という枠組みで対決構図を作りがちなように思うのですが、そこで直接対決せずに、そこ以外でも理由は存在していることをきちんと認識して、そういう部分から取り組んでみることが大事なのではないか、とおもうのでした。

陰謀論や、反ワクチン論。科学的な「正しさ」では動かない人とどう向き合うのか。
もしもネット上で陰謀論を拡散する人を見かけたら、まずは論理的に事実を示すべきだ。相手が意見を変えたなら、もうそれ以上は触れない。決して「論破」してはいけない。

(一方で『新型コロナウイルス感染症や新型コロナウイルスワクチンに関する正確な情報を皆さんにお届けするプロジェクト』である「こびナビ」の副代表がこんな火をつけるような無責任お気楽ツイートしてるのを見ると、説得とか冷静な議論とかそういう流れは無理そうだな、と思うのでした)

コメント

タイトルとURLをコピーしました