色々出てきた河井克行

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2020年10月19日に行われた、河井案里氏の公選法違反についての裁判にて、河井克行氏の行った様々な工作について言及されたようです。

 ネット業者の調書によると、元法相は選挙違反疑惑の発覚後、業者に「事務所スタッフがデータを持ち出した可能性がある」と相談。完全に消去するよう依頼し、業者は市販ソフトを購入して作業した。報酬として元法相が支部長を務めた自民党広島県第3選挙区支部から約82万円の支払いを受けた。
 この業者は以前から元法相のウェブやSNSの業務を担当しており、参院選では元法相の依頼を受けて、架空の人物を装って競合候補だった自民党の溝手顕正元国家公安委員長のイメージが悪くなるような投稿をしたこともあったという。
 公判では、有権者に案里議員への投票を呼び掛ける「電話作戦」を担当した陣営スタッフが「全ての選挙運動が元法相の指示、了承の下で進んだ」と供述した調書も読み上げられた。選挙運動が禁止されている投開票日も電話作戦を求められて従ったといい「選挙違反だと思う」とした。

河井克行元法相、「流出したらまずい」と現金供与先リストの消去を業者に依頼:東京新聞 TOKYO Web

証拠隠滅工作、インターネット工作、投開票日の電話による選挙運動が行われたと言う証言のようです。

このうち、投開票日の電話による選挙運動は、「投票に行きましたか」という陣営への投票を依頼しない形だとOKという話も聞いたことが有るのですが、それが正しいなら選挙違反になるかは内容次第と言うことになりそうです。

それ以外の二つも含め、違法にならなくても、道義的にどうなんだと言う話でしょうし、こういうことをやってるなら、金銭もそういう目的で配るだろうと言う、動機の強化と言うことにもなりそうです。

一方、証拠隠滅工作いたなら、なぜパソコンから金銭の提供先のリストという証拠だと検察が言っているものが出てきたのかと言うと、どうも業者が作業を途中で終わらせてしまっていたようです。

東京地方裁判所で開かれた19日の裁判では、検察官が都内のインターネット関連のコンサルタント業者の供述調書を読み上げました。

それによりますと、この業者は週刊誌に選挙違反の疑惑が報道された直後の去年11月、河井元大臣に呼ばれて「パソコンのデータを完全に消去してほしい」と依頼されたということです。

業者は「元大臣は焦っている様子で、完全に消去できるソフトがあると説明すると『じゃあ買ってきて』と言われた」と供述したということです。

業者と河井元大臣、それに秘書らが議員会館の事務所や議員宿舎、自宅などでパソコンのデータ消去を進めましたが、議員会館での作業について、業者は「動作がうまくいかず終了していなかったが、『もう十分だろう』と思い、作業を途中で終了した」と供述していました。

検察は、現金の提供先リストなどのデータが議員会館のパソコンに残されているのを見つけていて、大規模な買収工作を立証する重要な証拠だとしています。

河井案里議員裁判「元法相から『データ完全消去して』と依頼」 | 河井元法相夫妻 公選法違反事件 | NHKニュース

このように、作業は途中だったけれど、もう十分だろうと作業を途中で終えられてしまったのは、業者に完璧な仕事をしようと思わせない程度の信頼しか得られていなかったのか、業者がこんなことになると想像していなかっただけなのか、それとも不誠実な業者をつかんでしまう程度の人脈しかなかったのか・・・
こういう工作が中途半端と言うのが、なんとも河井克行氏の小物感を感じてしまいます。

一方、インターネット工作については、前例があったのではないか、と思ったら中国新聞にこんな記述がありました。

 供述調書によると業者は、溝手氏本人や、溝手氏を支援する自民党広島県連が案里被告をいじめているとの内容でブログに投稿。溝手氏のイメージ悪化を狙い、投稿前には克行被告が文章を確認していた。自民党新人の案里被告と溝手氏が2議席を争った野党系現職の森本真治氏については投稿の指示はなかった。一方で、案里被告の印象が良くなるような対策をネット上で講じていたという。

 業者は2016年ごろ、選挙プランナーを介して克行被告と知り合った。克行被告に否定的な書き込みはネット上の検索機能で表示しにくくしたという。克行被告が7選を果たした17年の衆院選では「対立候補のイメージを悪くするため、ネガティブな記事の工作をした」との供述調書が読み上げられた。

溝手氏の批判ブログに投稿 克行被告、業者に指示 | 中国新聞デジタル

『17年の衆院選では「対立候補のイメージを悪くするため、ネガティブな記事の工作をした」との供述調書』とのこと。

この2017年の衆院選で河井克行氏の対抗馬となっていたのは、当時民進党が亡くなったことにより無所属で出馬していた、現在立憲民主党の参議院議員となっている塩村あやか議員です。

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塩村あやか氏は、都議時代に「自分が結婚したほうがいいんじゃないか」ヤジ問題で注目されてから、デマなり誹謗中傷なりを散々されてきた方です。

(ちなみに、ヤジの当事者として唯一指摘された鈴木章浩都議は、自民党からは何も処分なく一年間会派を離脱したのみで、その後会派にも復帰し、普通に役職をこなしています。これだから自民党は。)

東京都議会で発言中の女性都議(みんなの党)に対して「早く結婚しろよ」などセクシュアルハラスメントにあたるヤジが飛んだ問題で、都議会自民党の吉原修幹事長は23日、記者会見し、ヤジの発言者は鈴木章浩政務調査会長代行(51)=大田区選出=であったとして謝罪しました。自民党は除名・除籍の処分はせず、鈴木氏の会派離脱届を受理するにとどめました。

 吉原幹事長は、「『産めないのか』などのヤジも飛んだが、調査しないのか」との質問に「『産めないのか』『産まないのか』という発言を聞いた議員は一人もいなかった」と話しました。

自民都議 ヤジ認める/鈴木章浩議員 会派離脱で済ます

昨年6月18日の都議会本会議で一般質問中の女性議員に対し、「早く結婚したほうがいい」という人権侵害のヤジ発言をして都議会自民党から離脱し無所属となっていた鈴木章浩議員が、本日、都議会自民党に復帰しました。

日本共産党 東京都議会議員団|申入れ・談話・声明

 ただ、鈴木氏は会派を離れるとはいえ、党籍はそのまま。都議会自民党の吉村修幹事長は謝罪したものの「(他のやじを)聞いた議員は一人もいなかった」とも発言。「これを区切りに幕引きを図ろうとしているのでは」(都議会関係者)との声も出ている。

鈴木都議、セクハラやじ「してない」から一転して名乗り出た (3/3ページ) – 芸能社会 – SANSPO.COM(サンスポ)

これらを活用すれば、紛れて工作行為をすることも容易だったでしょうし、溝手氏に対して撮影して晒す準備をする、みたいなことをやろうとしていた人間が、自らの対抗馬に素材がいっぱいなのに、何もしてないわけがないですよね。

 また、克行被告は「溝手側からいかに票を奪うかを考えていたと思う」と話し克行被告から溝手前参議院議員と案里被告が同席する際動画をとるよう指示されたと明かしました。

もし邪険な態度をとったら「関係者に配れば面白いことになる」などと話していたということです。

河井克行被告 元秘書に動画撮影を指示「面白いことになる」(HOME広島ホームテレビ) – Yahoo!ニュース

しかし、こんなことやってた人が平然と法務大臣にその後就任してたって、ほんと安倍元総理や菅現総理など、官邸周辺は何を考えていたんでしょうか。

■「安倍さんから」「二階さんから」
 参院選の公示まで2週間を切っていた19年6月22日午後、克行は広島市中区の繁華街の交差点にいた。官房長官だった菅が街宣車の車上から応援演説し、横で手を振る案里への支援を呼び掛けていた。新元号を発表し「令和おじさん」として存在感が高まる菅の来援で、熱気に包まれた。

 一方で克行はこの街頭演説の数時間前、「裏仕事」にいそしんでいた。午前10時半ごろ、同市安佐北区の支援者の男性宅を訪れると、あいさつもそこそこに居間へ。「またお世話になります」と案里のポスターなどを手渡し、去り際に封筒を畳の上に置いた。5万円が入っていた。男性は返そうとしたが、「これまでお世話になっていますから」と取り合わず、車で去った。区内の別の支援者方でも5万円を渡した。

 秘書らによると選挙戦を仕切ったのは克行だった。表舞台では菅や安倍、自民党幹事長の二階俊博(81)ら政権幹部が続々と応援に入り、政権との近さをアピール。党本部から1億5千万円の支援も受けていた。水面下では地方議員や後援会員に現金を提供。拒む人には「安倍さんから」「二階さんからです」と言って現金を渡したこともあった。

 同年7月21日の投開票日。案里は、党広島県連の主流派が推した現職の溝手顕正(78)を抑えて初当選。克行は同9月の内閣改造で法相として初入閣した。

■政権の近さに「おごり」の声も
 さらなる高みへ歩み始めたが、翌10月末、案里陣営が車上運動員に法定以上の報酬を払った疑惑が報じられ、克行は法相を辞任。その後、検察が捜査に着手した。巨額の買収容疑が浮かび、克行と案里は今年6月に逮捕された。8月に公判が始まり、2人は無罪を主張。克行は臨時国会の前日の9月15日、6人の弁護人全員を解任し公判は中断した。

 国会議員が自ら現金をばらまいた前例のない事件。克行をよく知る地元議員は「普段から政権との近さを鼻にかけとった。俺は逮捕されんと、おごりもあったんじゃろ」と突き放した。(敬称・呼称略)

菅氏来援の直前「裏仕事」 克行被告、現金ばらまき 河井夫妻買収事件(中国新聞デジタル) – Yahoo!ニュース
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