海老名市議 鶴指眞澄氏のツイートの話

この記事のアクセス数
157PV
この記事は約4分で読めます。
記事内にアフィリエイトリンク等の広告が含まれています。

“同性愛は異常”海老名市議「酒に酔って」(日本テレビ系(NNN)) – Yahoo!ニュース

「同性愛は異常」海老名市議がツイッターで差別発言|カナロコ|神奈川新聞ニュース

市議がツイッターに「同性愛は異常」 神奈川 NHKニュース

海老名市議が差別発言を削除 – NHK 首都圏 NEWS WEB

同性愛者を『異常人間』『異常動物』『まじめな人間をほめる方法を考えろ。同性愛者は異常なのだ、異常なことをすることを取り上げる必要はない』『異常な行動をする人間』『(同性愛が報道されることで)まじめ人間が馬鹿を見る』などというどうしようもない差別表現をなさっているので、この市議会議員さん、どうしようもないなと思うのですが、もっと問題なのはこの後の発覚後の言動です。

最初にコメントが報道されたNHK(神奈川)では「同性愛の人たちを取り上げるマスコミの報道を批判したのだが、表現に行き過ぎた点はあったと思う。同性愛は個人の自由だと思うが、私としては受け入れられるものではなく、書き込みの撤回はしない」と『個人の自由』だが受け容れられないので『異常』だと言い続けると取れるようなコメントを発していました。(そもそも、わざわざ『個人の自由』という時点で、許容されづらいものであることが露骨になっている)

『表現に行き過ぎた点はあった』というコメントは、要するに『過激な表現だったが、間違ったことは言っていない』と言っているわけです。だから『撤回しない』だったわけです。

しかし、その後ツイートを削除、そして以下の言い訳を述べました。

  • 少々ちょっと飲みすぎました
  • 差別する意図はなかった
  • 軽はずみに、ふざけ半分でちょっと掲載してしまった
  • 普段は全く(同性愛について)深く考えてもいません
  • 軽はずみで書いてしまった

この言い訳が本当かどうか悩ましいところですが、否定する決定的な材料もないので本当だと仮定することにして、確信犯よりこの言い訳通りの意図の方が問題としては非常に大きな問題をはらんでいるように思うのです。

どういうことかというと、軽はずみに差別の意図から発せられるような言葉が出てくるような空気が、少なくとも、つるさしますみ市議の周辺には有ったということになります。

これは非常に危うい前兆だと思います。

軽はずみに差別の意図がある言葉が発せられるということが成り立つもの、他に想像できますでしょうか?

ちょっとズレますが、イジメで良く使われる揶揄を思い出すと、そういうものの怖さがわかるのではないでしょうか?

どのような揶揄があるか、細かくは書きませんが、そこに加わっている属性であることは、差別が構成されている決定的な証拠になり得る可能性が高いと言えるのではないでしょうか?

なぜ言えるかというと、イジメというのは『立場が弱いものを一方的に苦しめる』ようなものを指すわけです。

この立場を弱くする手段の一つが揶揄であり、そこで揶揄として『属性』が効果のあるものとして使われてしまっている場合、すでにその属性を取り巻く『差別構造』ができていて、だからイジメにて効果的に差別構造を利用されてしまうということなのだと思うのです。

そしてイジメに関して、よく使われる言い訳が『冗談』『イジメじゃなくて遊び』というものだと思います。これは、今回で言う『ふざけ半分』『軽はずみ』『深く考えていない』というのと同じレベルでイジメが行われている(事が多い)ということではないでしょうか?

さらに言えば(こちらのほうが適切なように思いますが)日常生活で『異常』だとか『まじめじゃない』だとか、酒の席で気軽に揶揄が出来るというのは立派な差別構造が出来上がっている証拠ではないでしょうか?

要するに『深く考えず』とも、その構造に乗っかれるくらいに、見事な差別構造が出来上がっているということを、今回のこの市議の差別ツイート騒動は証明しているのではないでしょうか?

(この方の『まじめな人間を報いるべき』という強い意図が複数ツイートから見えてくるように思うのですが、そこで『同性愛は真面目ではない行為』というレッテルがあっさりと乗っかっているのが問題という意味で、差別構造が出来上がっていると見ることもできます)

そういう意味で、今回のことは重要な示唆だと思いますし、このような問題が露呈してくることは、よくも悪くも“進んでいる”ということなのだと思います。

(政治信条として『市民の皆様の代理人としての自覚と責任』を持っている人が、このような発言をしてしまうことが、更に深刻さ感を増している気がします。)

コメント

タイトルとURLをコピーしました