国民民主党、不穏な日本維新との距離感

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先日、国民民主党と自由党が衆参で統一会派を結成することが決定されました。
そこから、国民民主党と立憲民主党の間で、参議院の野党第一党の座を取り合う争いが発生し、それについて新聞各紙の報道が多数ありました。

それらを確認していたところ、国民民主党の動向について気になる点が一つありました。

それは朝日新聞と、毎日新聞の以下の記述です。

関係者によると、国民は昨年5月の結党以来、政党支持率の低迷が続き、4月の統一地方選や衆院補選、夏の参院選を控え、党の存在感をいかに高めるかが急務となっていた。国民幹部の中では「剛腕」で知られる小沢氏の知名度や選挙手腕を求める声が強く、昨年9月ごろから国民幹部が小沢氏側に水面下で接触していた。
 ただ、「脱原発」を掲げる自由に対し、電力総連の組織内候補を擁する国民とは原発政策で溝があった。そのため国民内には一時、日本維新の会と参院で統一会派を組む案も浮上。だが「よほど大きな変化をしないと参院選で惨敗する」(国民幹部)と電力総連を抱える連合を説得した。

自由党と国民民主党が合流へ 小沢氏と玉木氏が大筋合意

支持率が低迷する国民は、無所属議員らが立憲会派に合流する動きを強めていることに危機感を募らせる。そのため自由の小沢一郎共同代表の「剛腕」を借りて党勢を盛り返すことを図る。その上で、将来的には日本維新の会なども巻き込んだ野党再編も念頭に置いている。

国民、立憲移籍を受理せず 藤田氏離脱届を返却 「参院第1会派」過熱 – 毎日新聞

このように、日本維新の会との連携が国民民主党の視野に入っていることが書かれているのです。

更に驚いたのは、朝日新聞の記述では、まるで電力総連として自由党より日本維新の会のほうが望ましいと言っているかのように書いてあることです。
実際は原発の点で電力総連が反対することを察して、勝手に国民民主党内の人間が自由党ではなく日本維新の会との連携に走ったということなんでしょうが。
しかし、日本維新の会などの第三極勢力は、基本的に連合などの労組には厳しい姿勢だと思うんですけど、公務員労組じゃないから容認されるだろう、みたいな認識だったんでしょうか?

この維新との連携模索について、日本維新の会の馬場幹事長は国民民主党から打診があったことを認める発言をしているようです。

国民民主からは我が党幹部にいろいろ(連携の)アプローチがあったが、うちは野党第1党を目指していません。我が党が言う「身を切る改革」や憲法改正の基本的な考え方が一致しないと。数は二の次、三の次。(立憲民主党と国民民主党は)どちらが参院で野党第1会派をとるかにずいぶんご執心されていて、我々も横で見ていて、あまりにもお粗末な争いだなと思いますね。

橋下+国民+小沢の可能性「極めて低い」 維新・馬場氏

国民民主党代表の玉木雄一郎氏は、最近、YouTubeにてあの足立康史との対談を行っているというのも接近の一つの証拠なのかもしれません。

また、個人的に気になっているのは、結果的に国民民主党と会派を組んだ自由党に所属している山本太郎議員のブログに、国民民主党と統一会派を組んでやりたいことの一つとして書かれていた以下のことです。

この先、
新自由主義の申し子のような方々と、
手を組んで選挙を戦うなどないようにお話しできればと。

会派を国民民主党と組む?

この新自由主義の申し子、私は直近だと日本維新の会のことを指しているように思えるのですが、山本太郎氏が触れるくらい、一定の情報が政界に存在している話なのだろうと思うのです。

私から見ると、国民民主党と日本維新の会は、最終的な国会での賛否などが根本的に違っている政党であるとは思っているんですけど、その一方で政党内の思考回路としては国民民主党は第三極に近いんだろうなというのは、提案路線だなんだという時点から思ってはいました。

その上で、日本維新の会というのは、私からすると長谷川豊や足立康史を許容してしまうようなクソ政党であるという認識なので、打診しているという事実がある時点で、国民民主党もそういうレベルの政党なのだな、という認識になります。

そのような程度の政党と、立憲、共産、社民が共闘するほうが、有権者への裏切りのような気すらします。

そのくらい私にはありえないと思うことなのですが、国民民主党の所属議員はどう思っているのか、賛否の比率を知りたいところです。

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