柴山昌彦がどうしようもないという話 ~少子化はこんな奴が設計する社会への抗議である~

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具体的な発言内容はこの本文の後に、文字起こしされたツイートを転載しているので、それを参照して欲しいのですが、自民党の国会議員である柴山昌彦氏の、同性婚への見解が最悪な反応のテンプレートでした。この記事はそのことを記録しておくことが主目的の記事です。

特にハチャメチャな論が『同性婚を制度化したときに、少子化に拍車がかかるのではないか』という論。

この人は何のために少子化を防ごうとしているのでしょうか?
この人は何のために制度を設計しようとしているのでしょうか?

要するにこの人には『誰のために』という目的が抜け落ちているのです。
この人が目を向けているのは『自分』と『国』だけであり、そこに周囲の人間は『居てもいなくてもおんなじ』なのです。
人間が居なくても、機械が労働をするようになれば、この人は少子化とか考えずに、『人間なんか居なくていいや』とでも考えだすのではないでしょうか?

また、ここで柴山昌彦議員は『同性愛を認めたら同性愛者が増えて、などとは考えていない』という事を述べていますが、だったらなぜ少子化に拍車がかかるのかきちんと説明していただきたいです。

『同性婚で少子化』と言うのはようするに、性愛に社会制度で歯止めをかけないと、子どもを作るような行為は行われない、という考えが根底にあるようにしか私には思えません。
要するに、『同性愛を認めたら同性愛者が増える』と考えていないと、そういう考え方はできないと私は考えます。
そして『人間を制度によって捻じ曲げないと、国家は成り立たない』という考え方すら、この考え方からは透けて見えます。

実際にインセンティブという考え方があるのは分かります。
一方で、それが『人間を無理やり縛り付ける』ものになった時、制度のほうが人間より優先されてしまうような状態になっては本来はいけないのではないのでしょうか?

ここで『本来は』という言葉を使ったのは、実際には『制度のほうが人間より優先されている』という事例がたくさんあることを知っているからです。
しかし、そういう場面があるからといって、それが『正しい状態である』というようなことを表しているわけではないということは常識だと思います。

私は『制度のほうが人間より優先されている』と思えることも、少子化を加速させる理由の一つを占めていると思います。
だからこそ、同性恋愛、同性婚を正式に認めて『人間優先、制度は人間に合わせて変えられる』という希望を社会にもたらすべきだと考えます。

人間を優先できない社会で、子どもなど産もうと思えるはずがありません。
保守派は『無責任な親が増えた』と嘆くが、それは逆に『無責任な人間しか子どもを産もうと思えなくなっている』と考えてみるべきなのではないのでしょうか?
要するに少子化というのは、この糞みたいな野郎が設計する社会への抗議であると考えてみてもいいと思うのです。
(実際には『社会がどんなものであろうと子どもを産みたいと思わない』人がどの程度いるのかわからないので、社会を良くしても少子化が解消できるかは不明だが、そこは増えなかったら増えなかったで仕方ないと考えるしか無いのではないでしょうか?)

人間を優先する、個人を優先する、いのちを優先する、そんな社会であってほしいです。

ちなみに、柴山昌彦自身は
『柴山(自民)「(渋谷区の条例が成立すれば)渋谷にそういう人たちが集中する」
東さん「同性愛者が集まったら問題なんですか?」
柴山「問題というか…社会的な混乱が生じるでしょうね」』 
『柴山(自民)「今は多様な家族というものがあって、母子家庭であっても差別してはいけないが、伝統的に、典型的に、お父さんがいてお母さんがいて、その両親のもとで子どもが育っていくのが自然の摂理というか典型例なのは確か」』
などという発言をしていることから、『同性愛という存在を考えたくないから、分散化させて存在感を失わせておきたい』という意識があるように思います。
要するに同性愛という存在を認めないためならどんな屁理屈でも飛びつくのだろうという確信が私にはあります。
そんな国会議員が与党には沢山居て、コイツは氷山の一角なんだろうと思うと、呆れて抗議すらする気になりません。(この『呆れて抗議すらする気にならない』というのを『是認』として全員一致という空想をつくり上げるのが自民党の得意技ですよね)

個人的には、渋谷に同性愛者などが集まることによって起こる『混乱』は起こるべき混乱であり、その混乱によって、長期的には社会に好影響があるだろうと思うのですが。(当事者の方にその混乱の悪影響が及ぶのを守るのは当然として)

最後に、柴山昌彦氏は選挙の際にサイトにこう記述しています。

私、しばやま昌彦は「正直者がバカを見ない社会の実現」という初当選以来持ち続けている熱い理念を忘れることなく、皆様とともにこの戦いを勝ち抜いていく強い決意です。

この柴山昌彦氏が自ら『自らの性愛に正直な者がバカを見る社会を実現している』というばかみたいな事実を、この文章をよんだ皆さんに深く覚えておいてほしいと思います。(『自らの偏見に正直な者が得をする社会』でも作っているようです)

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