松野頼久『(旧日本維新は)実は本会議場で造反を出したことは一度もないんですよ』のごまかし

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松野頼久議員が産経新聞のインタビューにて以下の発言をしています

僕は橋下徹、石原慎太郎両氏が共同代表を務めていた時代の旧日本維新の会で国会議員団幹事長を務めました。党内にはさまざまな考え方がありましたよ。原発であれば「絶対反対だ」という人から「原発しかない」という人まで。議論をガンガンやり合い、メディアでも(分裂含みだと)報道される。それでも党の方針が決まったら従う。実は本会議場で造反を出したことは一度もないんですよ。
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造反がない、というとまるできちんと最後は従っていたかのように感じますが、実際はそうではありません。
自民党によくある話のように、退席や欠席など事実上反対している行動を、ごまかして『党の方針には反対していない』として、その後、なにも当事者が語らないし処分もしないことで有耶無耶にしているだけの話なんです。

日本維新の会の石原慎太郎共同代表は2014年3月6日、自らが会長を務める党エネルギー調査会の初会合で講演し、トルコとアラブ首相国連邦(UAE)への原発輸出を可能にする原子力協定に賛成する考えを明らかにした。協定承認案は今国会で審議予定で、会合では、党として承認案に反対することを多数決で決定。これに対して、石原氏は「(多数決は)生徒会のやり方だ」として造反する意向を明言した。橋下徹共同代表(前大阪市長)と近いとされる浦野靖人衆院議員からは「(党を)出て行け」とヤジが飛び、ほかの議員からも「そうだ」などと同調する声が出た。
維新・石原氏、原子力協定に賛成方針 造反明言に大阪系「出ていけ」

一方、維新の石原氏は散歩中の胸部打撲を理由に欠席を届け出た。石原氏は一時、「私は賛成する」と明言していたが、幹部の必死の説得で欠席にとどまったのが実情だ。松野頼久国会議員団幹事長は「決まったことに従う党の文化ができてきた」と強調したが、石原氏ら旧太陽の党系議員と、橋下徹共同代表に近い大阪系議員との「東西対立」は収まっておらず、混乱の火種は残ったままだ。

原子力協定で造反相次ぐ=党内対立を反映-民維

協定の承認反対を決めている維新は造反者を処分する方針だが、小沢氏は「診断書が出ている以上、これ以上対応する必要はない」と述べ、石原氏への処分見送りを明言した。

 関係者によると、石原氏は3月29日に散歩中、転倒し、胸を打撲した。全治は10日前後という。

 石原氏は3月6日の党エネルギー調査会会合で原子力協定に「賛成する」と述べていたが、同月12日に松野頼久国会議員団幹事長らの説得を受け「党が決めたことには従う」と軌道修正していた。
石原共同代表「打撲」で欠席 原子力協定の衆院採決 維新、処分は見送り

また、石原慎太郎氏の場合、原発関係で本会議で賛否が揃わなかったこともありましたが、それを橋下氏らが色々理屈をつけてお咎めなしにしただけです。

 原子力規制委員会の国会同意人事の衆院採決で、日本維新の会共同代表の石原慎太郎氏や、国会議員団代表の平沼赳夫氏が起立しなかったことについて、維新共同代表の橋下徹大阪市長は21日、「立つのが面倒だったんじゃないですか」と述べ、造反にあたらないとの認識を示した。

 大阪府と大阪市が共同設置した電力需給対策会議終了後、府庁で記者団の取材に答えた。橋下氏は「(起立しなくても)結論に影響がないじゃないですか。それを認識した上でのふるまい」とも付け加えた。

 一方、維新幹事長の松井一郎大阪府知事は「ポーズとして同意人事に『気にいらねえ』という姿勢を見せたのかな」と指摘し、「本気で反対しようと思えば、党内で説得するはず。造反というのは、記名投票で結果に影響が出る場合をいう」と話した。

石原氏“不起立”造反にあたらず 橋下氏「立つのが面倒だったのでは…」

なので『本会議で造反を出したことは一度もない』というのは、誤魔化して分裂を先延ばししただけに過ぎなかった話なのだと思います。

で、そういう背景を考慮するに、松野頼久氏は要するに反執行部勢力が好き勝手やっても執行部は必死に誤魔化そうとすることと沈静化を図るだけで決定的な決裂につながるようなこと(処罰)だけはするな、と言いたいのかもしれませんが、それには反執行部の声の上げ方が、有耶無耶に出来る上げ方でないといけないと思われますが、そういう声の上げ方ができているでしょうか?
そういう声の上げ方ができるような仕組み作りを協力して、作り上げるならばいいんですが…

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