高井たかし議員の加計学園関連質問(2016/04/26)内容、引用

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一部で、上記のような話が上がっているので、その高井議員が行った質問の内容を以下に引用します。

 

高井委員 それでは、少し観点が変わりますけれども、私は、先ほど申し上げましたとおり、この国家戦略特区は、世界一ビジネスをしやすい国にする、そういう発想からすれば……。その前に、今、山口筆頭理事がお席に戻られたので、実は岩盤規制のことで一つ質問したかったことがあります。

それは、岩盤規制の象徴はやはり医学部の話、それから獣医学部の話。特に獣医学部の話、四国の話でございます。愛媛県の今治市で獣医学部が特区のメニューの中に入ったということで、実はこれは、新聞記事を持ってまいりましたけれども、十年来の悲願だと。

私も実は、民主党政権のときにも国会議員をやっていましたけれども、そのときからずっとこの問題に取り組んできているんですけれども、実は獣医学部というのは半世紀新設されていないんですね。ところが偏在があるんです、獣医さんの数というか、まず大学が四国には一校もない、それから中国、四国合わせても二大学しかないということで。私は岡山ですから、非常に中四国で獣医さんが足りない、やはり大学がないとなかなか県庁とかそういったところで採用しようと思っても採用できないという問題があって、ずっと要望し続けてまいったんですけれども、なかなかこれが実現しなかった。それが今回の国家戦略特区で一つの希望が見えてきたわけではありますが、しかし、まだこれは決まったわけではない、これからいろいろな課題があるということなのであります。

私は、きょう文部科学省に来ていただいていると思いますけれども、これはぜひ実現をしていただきたいと強くお願いいたします。いかがでしょうか。

松尾政府参考人 お答えいたします。

獣医学部の新設についてでございますけれども、全体的に獣医師の需要がおおむね充足していると考えられることから、告示において現在抑制されているところでございます。

一方で、現在、先生御指摘の愛媛県今治市などから獣医学部の新設につきましての提案が出されているところでございまして、愛媛県今治市につきましては国家戦略特区として区域指定がされているところでございます。

その上で、獣医学部の新設についてでございますけれども、昨年改訂されました「日本再興戦略」改訂二〇一五に記載が盛り込まれているところでございまして、それに基づきまして、現在の提案主体による既存の獣医師養成でない構想が具体化し、ライフサイエンスなどの獣医師が新たに対応すべき分野における具体的な需要が明らかになり、かつ、既存の大学・学部では対応が困難な場合には、近年の獣医師の需要の動向も考慮しつつ、農水省等とも連携して、全国的見地から検討を行ってまいりたいというふうに思っている次第でございます。

高井委員 獣医の数が足りているんだというお話でありますけれども、東日本大震災のときも獣医師の方が足りないと。

あと、私は動物福祉などもやっていますけれども、今、殺処分というのをできるだけ減らしていこうという中で、獣医さんによる安楽死をさせる役割というのも、私のイメージからすると獣医さんが非常に足りないし、ましてや中四国という意味では非常に足りていない。大臣も中国地方でありますので、ぜひ。

私は、きのうも質問の前にレクチャーさせていただいて、今回もいろいろな省庁にまたがるものですから本当にたくさんの役所の皆さんに来ていただいて申しわけなかったんですが、しかし、聞いていると、この質問はどっちが答えるんだというところで内閣府と各省庁のせめぎ合いもありますし、また、結局それは各省庁が決めることですからというようなものが多いんですね。しかし、それであればそもそも内閣府は要らないじゃないか。

国家戦略特区をやるのはある意味各省庁を説得してやってもらう、私はまさにそのトップにいるのが石破大臣だと思います。この獣医学部の件も含めて、こういった各省庁がいろいろ抵抗することに対してそれを説得する役割が石破大臣じゃないかと思いますけれども、大臣、いかがですか。

石破国務大臣 きのうも議論がありましたが、これはみんなもろ手を挙げて賛成なんというようなことはないわけであります。さればこそ特区というものを使って、メリット、デメリットというのか、そういうものをきちんと検証して、全国展開というのを前提とはいたしません、前提としているんだったら特区なんかやらなくていいので、それがどうなんだろうねということを検証しながらやっていくというお話なのであります。各省庁、省庁というよりも、その後ろにいろいろな利害関係がございますのでね。でもそれをだからこそ特区でやってみようよということを申し上げるのが私どもの責務であって、さればこそ今国会にもいろいろなものを提案させていただいておるわけでございます。

獣医学部について申し上げれば、私もまだ若いころに鳥取大学に獣医学部をつくりませんかという話を随分とやってうまくいかなかったという経験もございますが、結局、獣医さんのライセンスをお持ちの方でも、今、産業用動物、そういうものに携わっていただける獣医さんの数が足りないのではないだろうか。そうすると、獣医さんの数全体の問題というよりも、お医者さんじゃありませんが、その偏在みたいなものもひょっとしたらあるのかもしれないというふうに思っております。

今文科省からお答えを申し上げましたように、平成二十七年六月三十日に閣議決定がございます。「日本再興戦略」改訂二〇一五というものでございます。そこは今文科省が申し上げたとおりの内容ということになっておりまして、これをきちんと満たしたかどうかということはやはりきちんと検証されてしかるべきであろうというふうに思っております。

閣議決定でございますので、この趣旨は極めて重いものでありますから、実際にそれでも必要だということになれば、それはそれを拒むものではございません。この閣議決定の意味をよく理解しながら私どもは今後進めてまいりたいと思っております。

高井委員 今、大臣、経験があられるので、産業用動物と小動物の偏在の話をしていただきましたけれども、同じように地域の偏在も、中四国が足りないという問題もありますし、あと、この問題は実は農水省と文科省でいろいろせめぎ合いというか、私もお願いしても、どっちが責任を持つのかよくわからないというようなことがありました。こういうものこそまさに内閣府が出て、大臣が調整していただくことかな。もちろんさっきの閣議決定を満たすことが前提なんでしょうけれども、いずれにしても、これはぜひ、ここまで来たわけですから、実現に向けてお願いしたいと思います。

第190回国会 地方創生に関する特別委員会 第13号(平成28年4月26日(火曜日))

個人的には、推進していること自体が問題なのではなく、その推進過程にて、本来通らないものが通っていたのではないか、本来慎重を期すべき手続きが飛ばされたり形骸化したりしたのではないか、逆に本来通るべきものが本来通らないものを通したために撥ねられてはいないか、他の人の意向の時は考慮されていた点が総理の意向が入っただけで考慮されなくなったのではないか、という部分が問われると思っているので、この質問はそこの話にはかかわらないと思います。
(確かに推進していること自体を問題視する意見もありますが、その問題も、この点が解消できたらほぼクリアなのではないでしょうか?)

実際、高井たかし議員は民主党政権時代にも推進していてその段階では通ってなかったわけですから、その当時は何がだめで通らなくて、何が変わったから通ったのか、その通った理由になんらかの疑問点はないのか、質問の中で高井議員が言っていた『これからいろいろな課題がある』『さっきの閣議決定を満たすことが前提』という部分をきちんと満たしているのか、という観点で政府の姿勢を疑問視するのは、問題ないと思います。

ちなみに官房長官はそこらへんに関して『総理の「特区ではスピード感をもって規制改革を進めるべきだ」との指示のもとで、地域の実態や事業者の声に耳を傾け、できるだけスピーディーに実現をすべく、内閣府が制度を所管する関係省庁と厳しい折衝を行って、議論を深めていくのは当然のことじゃないか。今まで、手ぬるいとか、生ぬるいとかの批判はいくらでもあったが、岩盤規制を打ち破っていくため、関係省庁と内閣府の間で議論を深めていくことは当然のことだ。』と述べているようなので、その議論の内容に問題があるかどうか検証されても別に問題はないんでしょうしね。

一度推進していたら、その推進事業についての成立手続きを疑問視して、検証するのはおかしい、という態度はそれこそ『自民ガー』と揶揄されるような『非建設的態度』ではないでしょうか?

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