福井県連会長『高木毅氏逮捕歴あるってさ』 自民党『県連が調査してないって言ってます』 福井県連会長『調査したけど党本部には言ってない』

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高木毅氏が本当に逮捕されてた、という話について、前回の(高木毅元復興大臣、記者会見や国会答弁が嘘だったと判明 – 興味乱舞に引きこもれず)の記事内で『(今更蒸し返すのは)きな臭い気がするんですよね』と言っていたら、本当に訳の分からない展開になってきたようです。

佐藤氏によると、自民党は理事会で、党幹事長室が党福井県連に事実関係を確認したと説明。その上で「県連として(高木氏の件を)調査した事実はないとの回答があった。党としては閣僚時代の答弁を含め、高木氏の発言が全てだ」とした。

東京新聞:高木前復興相、「逮捕事実なし」 自民が統一見解:政治(TOKYO Web)

 

自民党福井県連会長の山本拓衆院議員(比例北陸信越)は23日、朝日新聞の取材に対して、「県連として調査した。お金(調査費)は県連で払っている」と答えた。

山本氏は、調査結果を現時点では公表せず、「次の解散で(高木氏が)公認申請してきた時に説明を求める」と述べた。党本部にも説明していないという。

前復興相の窃盗疑惑、自民県連会長「調査した」:朝日新聞デジタル

 

県連が調査した、そして事実は現行犯逮捕されていた。という山本拓県連会長の発言が報道されたあとなのに、なんと、自民党の公式見解は『そもそも県連は調査をしていない』というものでした。

当然、その後山本拓氏は朝日新聞に『県連として調査した』と回答。

しかし、ここからが問題で山本拓県連会長は朝日新聞の取材に『党本部には説明していない』と述べており、「次の解散で(高木氏が)公認申請してきた時に説明を求める」と述べているそうです。

私、前回の記事で、気になったけど言及していなかった事があります。
それは、山本拓氏と高木毅氏の選挙区事情です。

前回の選挙から、福井県は衆議院小選挙区が3区から2区に整理されており、福井2区の公認は旧2区が地盤の山本拓氏と旧3区が地盤の高木毅氏で争っていた、という事がありまして、結局小選挙区での公認は高木毅氏が勝ち取り、山本拓氏は今後の選挙2回で連続比例名簿の上位に回ることになりました。

 自民党の茂木敏充選対委員長は19日午前、衆院選挙区の「0増5減」に伴い、選挙区減となる福井県の衆院議員3人と順次会談し、稲田朋美政調会長を新しい福井1区、高木毅元国交副大臣を同2区に擁立し、旧福井2区から当選した山本拓元農水副大臣を衆院比例代表北信越ブロックの上位で処遇する方針を伝えた。

茂木氏は会談後、記者団に対し、山本氏は選挙区と比例代表に候補者が交互で出馬する「コスタリカ方式」ではないと説明。「比例代表の上位処遇を2回行う」と述べた。判断の理由は「大所高所」と語った。

【衆院選】山本択氏が比例 稲田、高木氏は選挙区、自民の福井選挙区 – 産経ニュース

私は、ここまで見え見えの政争を仕掛けることは無いだろう、と思ったので、事実関係を曖昧にしないようにと疑惑には触れずにいたのですが、この自民党統一見解を受けてのよくわからない山本拓氏の動きからは、政争の匂いしかしてきません。

こうなると、逮捕された事実が有った、という調査結果も胡散臭くなってくるわけで、山本拓氏は堂々と調査結果を公表するしかないのではないでしょうか?

党と山本拓県連会長の間で、裏で話をつけて結果を有耶無耶にしているなんてことは、無いですよね?(もしそうならば、文春の『「二階氏は『事を荒立てることなくスムーズに(高木氏の公認を)外せ』と内々に指示しているようです。ちなみに山本氏は二階派、高木氏は細田派です」(政治部記者)』という記述通りになるのでしょうか・・・)

ちなみに、次回選挙、民進党は福井2区に斉木武志氏を公認するようです。

オマケ

読売新聞が書いた、選挙区公認争い決着後のギクシャクした様子を引用しておきます。

 福井の選挙区調整は、高木と山本がともに2区出馬を希望し、党本部に裁定が委ねられた。自民党の茂木敏充選挙対策委員長は、選挙ごとに小選挙区と比例選の候補が交代する「コスタリカ方式」は採用しない方針を決めていた。「地盤も定着せず、2人の間でしこりが続く」ためだ。

しかし、突然、ライバル関係となった高木と山本の関係はギクシャクした。山本からは「一度、(稲田と)3人で食事しないか」と誘われたが、高木は「党本部に一任しているから」とやんわり断った。「高木有利」との下馬評も広がるなか、山本が10月10日、茂木に直談判する一幕もあった。業を煮やした茂木は「2人とも無所属で競わせる」との強硬案を一時検討したが、解散から2日前の今月19日、高木に軍配が上がった。

土壇場まで選挙区争いでもつれた高木と山本の間には、なお微妙な空気が漂っている。

裁定の場となった19日の党本部で、2区擁立が決まった高木は山本に「よろしくお願いします」と頭を下げた。5万4000人を超える有権者を抱える県内第5位の大票田・鯖江市などの旧2区に浸透するには山本の協力が不可欠だ。しかし、敗者となった山本への気兼ねから、具体的な協力要請は言い出せなかった。

共闘自体は徐々に形となりつつある。24日には、山本を支持する自民党県議らが同行し、鯖江市内の支持者宅約40か所に高木を案内した。「よろしくお世話になります」。高木は初対面の支持者に名刺を手渡すと、1メートル84の長身を90度折り曲げ、深々と頭を下げた。

しかし、山本の動きは目に見えないままだ。29日には鯖江市に置かれる選対本部の本部長に就く予定だが、党本部の裁定以来、高木と山本が直接会ったことはない。高木の選挙活動に不可欠な旧2区の後援会名簿も、まだ受け取っていない。
山本は23日の県連会合で高木支持を呼びかけた直後、記者団にこうつぶやいた。「小選挙区は1回、1回の公認。それだけのこと。明日のことは分からない。現職であっても引きずりおろされる可能性もあるんだ」

山本はどこまで本気で支援してくれるのか――。高木陣営は不安と期待を抱えたまま、12月2日の公示日を迎えようとしている。

〈2〉定数減直撃 微妙な空気 : 選挙 : 読売新聞(YOMIURI ONLINE)

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