いわゆる大阪都構想の賛否の鍵は自民党

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後出しジャンケンですが、今回の大阪市を5分割する『いわゆる大阪都構想』についての賛否についての鍵となるであろう場所を書いておきます。

それは『多党連合側がどこまで割れるか』という部分だと思います。

イギリス総選挙を分析する記事にて『小選挙区制だと1党VS多党の形を作ると勝ちやすい』という趣旨のことをスコットランド国民党の事を書いた部分で記述していたと思います。たしかにその形は複数の候補が出現する小選挙区制だと非常に強いことになります。そして大阪維新の会が国政に進出した際に、大阪府の選挙区で爆笑した際も、そういう構図で勝利をあげていた部分も大きいと思います。

しかし、それが『1VS1』の構図しか成り立たない状況になると違う状態になります。

小選挙区制のように、1党VS多党で選択肢が複数になり得る場合は、大抵多党側が複数の選択肢に分裂するために、1党の側に立った人が事実上各個撃破しているような状況になりやすいのです。そのために1党だけで一つの選択肢を担ったほうが小選挙区制だと勝てるわけです。

それが、今回のいわゆる大阪都構想の住民投票のような1VS1しか選択肢が成立しないような条件下の戦いになると、情勢が一変するわけです。どうなるかというと、多党側が多党連合を組めるのです。『条件がそうなんだから』という理由付けが容易に行えるわけですね。ですので各個撃破がしにくくなるわけです。

でも、今回はそういう情勢でも賛成派(維新1党側)は非常に善戦して、可決しそうという状態にまで迫りました。そうなる場合は、大抵多党連合側が『多党相乗りにうんざり』した場合です。

そして、今回、一、二を争う大きな票田を持つであろう与党の自民党の公式見解に近いものを発信するであろう『菅官房長官』が「共産党と相乗りなんて意味不明」みたいな事を官房長官会見という公式の場で話したことが、自民党内の『相乗りうんざり派』とか『維新シンパシー派』を勢いづけたように思います。

というわけで、勢力図的に多党連合の盟主たる自民党が割れた時点で戦いは消耗戦なわけです。構図的には三国志で言う『反董卓連合軍の盟主たる袁紹軍が割れだした』みたいな状況で。そこで他の勢力も争いだして(袁術が孫堅に嫉妬?して兵糧を送らずわざと足を引っ張る等)崩れたのが反董卓連合軍だったのですが、さて反維新連合軍はどうなるやら・・・

 

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