生活保護の継続受給のハードルは高い~義援金トラップ~

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「義援金は収入」善意に壁 生活保護停止も 受け取り迷う被災受給者 – 西日本新聞

東日本大震災と全く同じ問題が今回の熊本地震でも起きてしまっているようです。

南相馬市における生活保護停廃止事案の審査請求裁決についての会長声明 | 福島県弁護士会

生活保護制度における原子力発電所事故損害賠償金の収入認定について適正な取扱いを求める会長声明 | 福島県弁護士会

義援金が収入に当たり、多額の義援金が生活保護受給者にわたってしまうと、その義援金で一定期間生活が出来ると判定されてしまい、生活保護が止められてしまうというのです。

きちんと手続きをすれば控除されるという仕組みもありますが、そもそもその控除の仕組みである『自立更生計画書』は説明をされずに、収入認定され生活保護を止められてしまうというケースが平時でも見られました。(実際に裁判になったケースもあります。生活保護と奨学金というキーワードで昨年のニュースを思い出す人も居るのではないでしょうか?)

生活保護世帯の高校生は夢を持ってはいけないのか|生活保護のリアル~私たちの明日は? みわよしこ|ダイヤモンド・オンライン

生活保護減取り消し/厚労省 奨学金収入認定で裁決

米山やすし – 本日は足立区議会本会議で、20分間の代表質問。さらに答弁に納得できず自席から再質問をしました。…

平時でもこのような指導不足が存在している中、震災という非常時、ただでさえ行政の限界を越えた申請を処理している状態で、まともな指導が行われると期待できるとは思えないのです。

また、金額の積み上げもどこまで認められるのか指導を受けないかぎり不明ですし、どこまで将来の出費を見通せるのか?という疑問もあります。

(東日本大震災時に出された書類には例示はされているものの、どこまで積み上げられるかは、やはり窓口の担当者次第としか言いようが無い気がする 東日本大震災による被災者の支援給付の取扱いについて(その3)

生活保護は『最後のセーフティーネット』と呼ばれているように、社会保障政策の中でも、一番最後に頼る性質のものであります。それがこのような安定受給できるかどうかが不確かであるということは、個人的には年金制度の不安定さよりも問題であると思います(年金制度は生活保護でカバーできるが、生活保護は他の制度ではカバーできない)

生活保護は『最後』であることを鑑み、受給者ができるかぎり安定受給できるような仕組みが出来上がるようになってほしいと思います。

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