ことし行われる参院選、実は一番当落が面白い存在なのは社民党だと個人的には思っています。今回の記事はそういう私の視点を記述しています。
社民党にある意味注目する理由
今回改選する対象となる2010年選出議員が選ばれた参院選の選挙結果に理由があります。以下の画像をご覧ください。
そうです、選ばれている議員が前党首&現党首なのです。この二人の首が今回の参院選にかかっている。社民党としてはこの選挙結果が止めになりかねない、そういう選挙なのです。
そしてもっと注目すべき理由があります。以下の二つの画像をご覧ください。
まず、前々回の2010年の選挙では、社民党の2議席目は比例議席全てを通じて最後の確保でした。
というわけで、一歩間違えば、そもそも吉田忠智氏は通ってない可能性すらありました。(ちなみにライバルは7議席目になりそうな公明党でした。)
更に、そこから3年後の2013年の参院選では比例区での得票数をなんと100万票も減らしてしまい、1議席しか確保できないという状態になってしまいました。
要するに、今回の2016年の参院選では少なくとも社民党の現党首が落選する可能性が高い、ということなのです。
今後の社民党の選挙展望
たぶんこういう前提が有って、福島みずほ氏が東京選挙区に転出するなんて噂が流れたのでしょうが、それも東京選挙区に他の公認候補が立つことで無くなりました。
というわけで、社民党は今回決死の2議席確保が目標となります。
ここで、現在の勢力図として、参考となりそうな選挙結果として、2014年の衆議院議員選挙(無風のアベノミクス選挙)の結果に触れておきます。
衆議院の比例制度は、参議院の選挙制度と違い、ブロックごとに名簿が出るため一部の政党が弱くなっていたり、地区ごとの強さが極端になっていたりといろいろ投票行動に影響がありそうな違いはあるのですが、一応参考として。
2014年の衆院選での社民党は全国合計の得票数約131万、全国合計の得票率は2.46%でした。
ちなみに、2議席をギリギリ確保した時の参院選の得票率は3.84%でした。
要するに大体1.4%分の得票を増やさないと社民党は2議席確保できない、と推測できるのではないかと思います(実際には全体の投票率の差などを考慮したりするので、もっと複雑だと思います)
で、過去の選挙結果を見ると、投票率が大幅に変わらないかぎり(55%前後)、約五十数万票~六十万票が得票率1%になります。
そうなると社民党2議席目確保に必要な票数は約80万票~90万票程度だと思われます。
この票数を社民党が掘り起こす地力があるのか?というのが今回の社民党への注目点だと思います(個人的には無いと思いますが)
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