UR、甘利議員の秘書と共犯状態

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甘利明前経済再生担当相の金銭授受問題を巡り、千葉県白井市の建設会社との補償交渉を進めていた都市再生機構(UR)が昨年10月9日、甘利氏の当時の秘書(先月辞職)との面談で、建設会社への追加補償の額を漏らしていたことが分かった。10日の衆院予算委員会で、参考人の上西郁夫UR理事長は「つい口を滑らせた。極めて不適切だった」と陳謝した。

     交渉に影響を与えかねない情報を当事者以外に漏らすのは、独立行政法人の情報公開法の趣旨に反する行為とされる。上西氏は「補償内容に影響をうけたことは一切ない」と述べたが、秘書はこの場で「結局カネの話か」「少しイロを付けて」などと発言。政治家秘書と献金業者が一体で補償交渉に臨んでいた実態が浮かんだ。

     URが一部黒塗りですでに公表している面談内容によると、秘書は「いくら提示したのか。教えられる範囲で構わない」と追加補償額を質問。これに続く黒塗り部分で、UR側が秘書に金額を漏らしていた。10日の衆院予算委では、井坂信彦議員(維新)が、黒塗り部分について上下の行との半角分のずれに着目して「数字が入っている。金額を伝えたのでは」と追及。上西氏が漏えいを認めた。

    甘利氏金銭授受:「秘書に額話した」衆院予算委UR認める – 毎日新聞

     

    『当事者以外には公開しない』はずの交渉中の補償提示額を甘利議員の秘書に対し、教えていたことが明らかになりました。

    井坂議員の文章のズレの指摘という、本当に些細な指摘がなければ、この事実は隠蔽されていたのかと思うと、現在、URも甘利議員の秘書と協力関係にあるということがよくわかると思います。

    また、この黒塗り文章の内容からして明らかなのですが、これでまた一つ、甘利議員の秘書がこの金額交渉の『当事者』になっていることが裏付けられたといえます。(黒塗り文書は民主党のサイトからもダウンロード出来ます。民主党 | 甘利前大臣追及チーム UR開示資料から甘利事務所の口利き実態明らかに

    文書を読むと、この甘利議員の秘書は、『こちらの顔を立てろ』という要求の他に『圧力をかけてカネが上がったなど有ってはならない』『話を聞く機会をつくったことをもって当事務所は本件から手を引きたい』という事を述べています。

    要するに『あっせん利得にならない程度の介入』で表面上はとどめているわけです。

    しかし、犯罪かどうかは別として、今回の件に介入することが本当に正しかったのか?金額に影響がなくとも、金をもらって介入することが本当にいいのか?本当に介入が一切金額に影響をもたらしていないのか?というのは黒ではなくても『グレー』ではあり続けると思います。

     

    極端なことを言うと依頼を果たすと約束をしてその報酬にあたる金をもらった上でその人に有利に動かない、裏ではその人に不利になるように動く、その人の依頼を果たそうとしない、というのはいいのか?犯罪になるので叶えることが出来ないとわかっている依頼を受諾している時点で信用できるのか?とも言えてしまいそうです。

    もしこのような秘書の動き方が常識なのだとしたら、政治家の秘書には信頼して物事を頼めないのだなぁ、気づいたらこちらに都合悪く物事が進んでしまうのだなぁ、票をあげても都合よくは動いてはくれないのかもなぁ、などと思ってしまいます。

    どうせ金もらってるなら、犯罪になろうとも本当にカネをもらってる側にきちんと得になるように動いていたほうが、じつはまだ希望が有ったのではないか、と思ってしまう私なのでした。

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