維新の党、参院の動きが面白い

この記事のアクセス数
561PV
この記事は約3分で読めます。
記事内にアフィリエイトリンク等の広告が含まれています。

第24回 参議院議員選挙 公認候補内定者の決定について | ニュース|活動情報|維新の党

昨日、維新の党が現職で次期改選の人たちを公認内定したことを発表しました。

この情報を見てちょっと考えたことを幾つか書き残しておきたいと思います。

 

参院維新の党の駆け引き

現在、維新の党は民主党と合流の方向で話を進めています。そして参院選でも一緒に戦う予定です。

そこで、ここで現職公認を発表するということから、二つのパターンに備えていることが考えられます。

それは『別な名簿になっても大丈夫なように準備している』という方向と『比例名簿を民主党と一緒にした時に、現職が弾かれるのを防ぐ』という二つのパターンです。

更に、統一会派が成立しているのが、衆議院のみであることが、ここらへんの駆け引きがなされている想像を掻き立てます。

そして本日、更にこういうニュースが入ってきました。

時事ドットコム:維新、元気が6日にも参院会派=「民維連携」に影響も

時事ドットコム:維新・元気会派、説明求める=民主幹部

参院の主導権争いで、維新の党側がいろいろと模索していることが、このようなニュースからもわかると思います。

現在参院の維新の党は5人、民主党は59人となっていて、維新の党は人数で圧倒的不利になっています。

統一会派になれた衆議院が維新の党21人、民主党71人だったことを考えても、参議院維新の党の勢力が弱すぎるのがわかると思います。

更に、今回下手をすると、参院選を減ることで『維新の党系』の議員が減少する可能性があるのです。

 

維新の党系の参院選予測

なぜ『維新の党系』の議員が減る可能性があるというかというと、参院の比例選挙が『非拘束名簿である』事に由来しています。

参院の維新の党は5人全員がみんなの党出身の方なのですが、みんなの党の参院選比例得票の特徴は『個人票は少なく、党への票で当選する』人が多いということがあります。

これはみんなの党の特徴というよりも、組織内候補や有名人候補が居ない政党の参院比例代表での得票の特徴だと思うんですが、個人票をそんなに得ないで当選している人が多いのです。どんぐりの背比べ状態で。

対して、民主党で当選した方は労組の組織候補や、有名人(有田芳生氏、谷亮子氏など)といった、ある程度の個人票を確実に得ている人が大体当選しています。

例として、今回改選となる方々が当選した2010年の参院選時の当選者の個人得票を調べると、

民主党 トップ 有田芳生373,834票 当選者中最低 西村まさみ100,936票(比例代表 民主党 : 開票結果 : 参院選2010 : 参院選 : 選挙 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

みんなの党 トップ 柴田巧(現 維新の党)87,863票 当選者中最低 桜内文城(現 日本のこころを大切にする党 落選中)37,191票 復活当選者中最低 山田太郎 (現 日本を元気にする会)30,663票 (比例代表 みんなの党 : 開票結果 : 参院選2010 : 参院選 : 選挙 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

このように民主党の参院比例当選者と、旧みんなの党で当選した参院比例当選者では得ている個人票が段違いなのです。

これが、同じ一つの比例名簿に掲載された場合、下手をすると旧みんなの党系候補は、民主党の組織候補に埋没し、全滅する恐れが高いわけです。

そこで、少しでも存在感を増すために、いろいろと画策しているのが、現在の参院維新の党なのだと思います。

 

以上のことから、これからも、参院選に向けて、維新の党に注目すると動きが面白いのではないか、と私は予想しています。

コメント

タイトルとURLをコピーしました