大阪、選挙、推測~自民との距離感とか~

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大阪市長選 出口調査詳報

大阪府知事選 出口調査詳報

 

NHK 大阪府知事選挙開票結果

NHK 大阪市長選開票結果

大阪ダブル選挙の結果はおおさか維新の会の2勝ということで。

NHKが数字を出してくれたので、その数字を見て思いついたことを垂れ流しておきます。(後出しジャンケンなのでご了承ください)

・自民党支持層の分裂

大阪市では20%半ば、大阪府では40%後半の自民党支持層が維新の会の候補者に投票しています。

これは理由は維新の会の自民党との距離感が近いことに理由があるように思います。

色んな所で『維新は自民党の補完勢力だ』なんて言われますが、それは言われれば言われるほど、自民党と対決する際には有利になるわけです。自民党の支持層をこちらに引き込みやすくなるわけで。

また、特に自民党の票を引き込んだ松井一郎氏は菅官房長官と仲良くしているので、そこもおおさか維新の会にはいい材料になっているのではないでしょうか。

要するに(過去の)自民党の失点をきちんと自分の点数に引き込んだのがおおさか維新の会と言えると思います。

 

・ネガティブキャンペーンバトル

今回の選挙を受けて、一部自民党支持層が『ネガティブキャンペーンじゃ勝てないんだ!』ということを言っていましたが、そういうことじゃない、と私は思います。

要するにより効果的なネガティブキャンペーンを展開できていたのがどっちか?というのが今回の戦いの鍵になっているのではないでしょうか?

そう考えると、現状の大阪はなんだかんだ再開発が進んでいるなど、行政に対しネガティブキャンペーンを展開するのは困難だったのではないかと思います(やり過ぎると『妄想乙!』と言われてしまうような状況。)(再開発については「大阪・うめきた巨大公園「セントラルパーク」計画ってなに?」を参照しました)

逆に、現在行政をコントロール出来ない勢力である自民党側は過去の事をネガティブキャンペーンされている状況をまずは跳ね返さないといけなかったのだろうと思います。しかし、実際そこは一切できずに、ネガティブキャンペーン対決になってしまっていた。

そうなると、一定程度、行政を動かしているという、実績を積めるおおさか維新の会側が有利になってしまうのではないでしょうか?(これはネガティブキャンペーンを跳ね返せないままネガティブキャンペーンバトルに突入して、苦戦している民主党を見ると実感できるのではないかと思います)

 

・候補者擁立の遅れ

大阪府知事選挙の方限定の話なんですが、栗原貴子氏を擁立するまで辰巳琢郎氏に出馬要請したりと、正直迷走していたじゃないですか。顔になる人が居ないというか。

大阪市長選には橋下氏と討論していた柳本氏が居ましたが、府知事候補にはそういう『対維新で目立ってた人』が正直居なかったわけですよね。それで栗原貴子氏が火中の栗を拾う感じで出たという感じで。

これではいくら栗原貴子氏がポテンシャルがあろうがなかろうが、ケチが先についてしまっている感じになってしまうのではないでしょうか?

正直な話、今回は任期満了に伴う選挙なので、出来る限り早めに候補者を決める流れができなかった時点で、勝負アリだったのかもしれません。

 

・そもそも支持層の分厚さが

NHK調査は当日の出口調査の結果なので、期日前投票でいくらか動きがあると思うのですが、NHKの調査を当てにする場合、自民党が割れなくても、維新系の支持層が分裂してくれないかぎりは、維新系の候補が勝つんですよね。

大阪府では維新の党とおおさか維新の会を合わせて36%、大阪市では合わせて40%の支持層があるわけです。

実は距離の近さ的に維新系が自民側を分裂させることが可能だということは、維新系側も自民側が分裂させることが出来る可能性を秘めているんですが(そこがネガティブキャンペーンを振り払った後に出来ることだと思う)、今回は全くそれができなかった、これも敗因ですよね。

特に大阪市では、無党派層も半々だったといいますし、この相手の分裂による積み増しが出来なかったことが決定打になっていると言えると思います。

このおおさか維新の会の支持層を如何に取り込むかというのは、しばらくの間長い課題になっていきそうな気がしています。

 

・公明党は無関係

選挙前後の言動から『公明党が戦犯』みたいな感じがありますが、NHKの調査をみる限りでは公明党はきちんと自民党候補に入れているようなので、そこは原因ではないと思います。

むしろ公明党が日和るくらいに、自民党側が致命的なミスをしている、という方が適切なのかもしれません。公明党の態度をはっきりさせることが出来ないくらいに空気が悪いといいますか。

そこを改善させることが、要するに『ネガティブキャンペーンの説得力を無くす』ことなんでしょうが。(そしてこれが一番むずかしいんですよね、どっかに相手の実績をひっくり返すものがない限り)

 

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