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首相動静について、報道側の貴重な証言

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最近、首相動静が注目されることが増えたように思います。
そういうことになった大きなきっかけは、加計学園問題にて、理事長と総理が面談したことが首相動静で確認できない、ということだったように思います。

これに続いて、最近では岸田文雄氏が、総裁選に出ないという宣言をする会見にて首相と会ったということを述べたところ、それが官房長官会見で否定されたことに関係して、首相動静が再び注目されたりしています。

この、首相動静について、どのように調べているのかについて触れている記事が、NHKと朝日新聞に掲載されました。

365日の張り付き

NHKでは現在、5人の総理番で、1年365日、盆も正月も安倍総理大臣の日常を記録している。安倍総理大臣が朝、出邸してから帰宅するまで張り付く。真夏の休日、日がな一日、私邸の前でただただ警戒にあたることもある。

平日は、総理大臣官邸の入り口=エントランスに入ってくる人に片っ端から声をかけ、「総理に会うのか」「要件は何か」と質問を繰り返す。誰か分からない人には、名刺交換をお願いして誰なのかを割り出そうと試みる。

官邸から出ていく際にも再び取材だ。取材結果は官邸クラブの上司などに即座に報告する。総理が誰と会ったか、何を言ったのかは、国政や政局の行方を予測するヒントが隠されているからだ。各社も同様の取材をしていて、全国紙はどこも2面か3面に小さな「首相動静」を掲載している。NHKでは長らく内部の記録にとどめていたが、ことし4月から掲載を始めた。


すべて把握しているか…う~ん

この首相動静、総理の日常のすべての動きを明らかにしているかと言えば、心もとないと言わざるを得ない。かつて今の総理大臣公邸が、総理が執務にあたる官邸として使われていた当時、なんと総理番は総理執務室に通じる扉の前で面会者を確認していた。

しかし、いまの官邸が完成して以降、総理番は官邸3階のエントランスで待機。5階の執務室への出入りの様子は廊下に設置されたテレビカメラで確認している。

執務室に入る様子がテレビカメラに映れば、総理に会ったと推定されるが、この廊下を通らず執務室に入ることも可能で、官房長官や総理大臣秘書官などが執務室を出入りする姿はほとんど映らない。また官邸の敷地への出入り口は少なくとも4か所ある。

政局が大きく動く時などは手分けをして見張ることもあるが、通常のルート以外を使う人は直接見ることが難しく、使われる車のナンバーを確認するだけということも。ふだん使わない車で出入りされた場合は誰が乗っているのかも分からず、お手上げだ。

事実、総理が公邸に宿泊した際に、のちのち政治家が中に入っていたことが明らかになり、官邸キャップから叱責を受けることもしばしばだ。

「篭脱け」という技もある。総理がホテルなどで会食する際、中座してひそかに別室にいる人と会うことだ。こうした極秘会合もあることを考えると、「首相動静」が全貌を明らかにしているとは言えない。

「首相動静」何のために|NHK NEWS WEB

首相の面会や動向を記録する首相動静は、総理番の記者が主に首相官邸の正面玄関や首相が出席する会合の会場前で、出入りする面会者に確認して執筆している。最高権力者たる首相の動きや発言を確認するのは、国民が政治の動きを知る上で必要な情報であり、権力監視の基本だ。

通信社の記者だけが代表取材を認められるケースがあるほか、官邸や公邸の入り口は正面玄関以外にも複数あるため、面会のすべてを完全に把握できるわけではない。通信社の記事を引用したり、首相秘書官に面会の有無や相手を問い合わせたりして、間接的な情報で記事化することもある。

 歴代首相の中には、面会の一部を公にしないために、ホテル内で秘密裏に移動したり、秘書官との食事の際に別室で面会したりするケースがあった。しかし、過去の政権で首相秘書官を務めた一人は「記者から問い合わせを受ければ、ごまかしたり、答えなかったりすることはあっても、ウソをついたことはない」と語る。

「首相動静」記者が面会確認 入り口複数、秘密の会談も:朝日新聞デジタル

このように、(当たり前ですけど)首相動静に載っていることが全てではない、というのが実態のようです。

しかし、官邸としてはそういうことを認めてしまうと、色々と憶測を呼んでしまったりなど都合が悪いので、近頃は特に首相動静に載っていないことはあったことを否定するという姿勢になっているようです。
FNNでは、そのへんの動きに、大雨災害の初期時に赤坂自民亭をやっていたことを批判されたことが影響しているのではないか、という報道をしています。

一方、朝日新聞は、首相動静に限らず、首相の言動が一度「あった」という証言が取れても、その後「なかった」とひっくり返されることが頻発していることを記事にしています。

このような首相周りの事実がなかったことになるというのは、以前にもありましたが、近頃は増えたように思います。
総裁選が近いということもあって、過敏なのかもしれません。

政府関係者のレクを報じると総理大臣にファクトではないと言われる
安倍総理、『撃ち方やめ』発言報道で、朝日新聞を無理矢理吊し上げ批判する

このようなことを朝日新聞は「政治不信」につながると評していますが、それ以外にも弊害は存在しています。

それに関連しているのが、この慶應塾生新聞で牧原出氏が語っている政官関係の歪みです。

ここでは公文書偽造問題があったので政官関係として語られていますが、官邸と党の関係でもこの歪みは起こっていますし、官邸と関わるような物事では漏れなくこのような関係になってしまう恐れが実在していると言えるのです。

現政権下で「政」は指示を出しても責任は取らない。各省庁の現場では、様々な矛盾が発生していますが、その矛盾を受け止めざるを得ないのが現状です。

決められる政治にたいして、決められてしまって押し付けられる政治以外、というのが発生しているのです。
これは一朝一夕で解決する問題ではないと思いますが、今後、こういう構図を覚えていると把握がしやすくなる問題が増えていくのではないでしょうか。

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