田端信太郎氏の見解とZOZOTOWN

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田端信太郎氏の発言についてZOZOTOWNに対する抗議活動(退会運動など)が起きている件について、上記のように会社に抗議するのは過剰なのではないか?という意見がある。

しかし、私は、田端信太郎氏を『田端氏がどういう意見を持とうが直接的にZOZOTOWNには関係ないし、ZOZOTOWNの商品にも他の社員にもなんら関係ない』というように、ただの一社員であるかのように扱うことに対して違和感を覚える。

たしかに、田端氏は一社員ではあるのだが、入社した経緯がそこらへんの社員とは違うのではないか?と私は思うのだ。

それに関して語られてる記事を以下に引用する。

◆前澤友作、堀江貴文、斎藤和弘。社長たちに“口説かれる”

──田端さんは今年2月末にLINEを退職され、3月1日に、株式会社スタートトゥデイに入社されました。大きな話題になった転職ですが、前澤友作代表取締役社長から声をかけられたのがきっかけだったとか。経緯を教えていただけますか。

田端:前澤(社長)が、プライベートブランド「ZOZO」の立ち上げなどにあたって、発信力のある人、本音を隠さず語るような人材を探していたときに、周囲の複数の人から、だったら田端がいいんじゃないかと言われたようです。名前が挙がったのは僕だけではなかったと思いますよ。それで会うことになったのが最初です。
(略)

ZOZO田端信太郎氏「前澤さんに、高卒は資産だと言いました」│NEWSポストセブン

このように、スタートトゥデイ社は田端氏のことについて重々承知の上で、社長自ら口説いて入社させている。
そういうことが田端氏のこれまでの炎上具合から想定できるからこそ、田端氏の見解についてスタートトゥデイ社に非難が向いてしまうのではないだろうか?

ちなみに。入社したときにスタートトゥデイ社は、それ以前にも何度も炎上していた田端氏のツイッターについて以下のようにコメントをしている。

Twitterの個人アカウントでも精力的に発言しており、LINE在籍中には、Twitterでの過激な発言によりLINEから厳重注意を受けたこともある。田端氏のTwitterについてスタートトゥデイは「ソーシャルメディア内での発言・行動は個の人格としての活動であり、必ずしも当社の見解を表明しているものではないため、本人の意志に任せている」とコメントしている。

田端信太郎氏、スタートトゥデイ入社 個人Twitterは「本人の意思に任せる」と同社 – ITmedia NEWS

このように、必ずしも当社の見解を表明しているわけではないから、自由にやらせる、ということを述べていた。
ただ、実は田端氏のツイートについて、スタートトゥデイ社の社長自らツイートで触れている。
社長のツイートとなると、社員のツイートとは重みが違ってくるのではないだろうか?

田端氏の発言に関連するツイートは、大体以下のツイートだろう。

「すべての人に責任がある」
「責任を追求する前にやることがある」
「世の中に起きること全てに自分は責任を感じる」

このように、いろいろと述べているが、どんどん話があやふやになっていってしまっている。
これがZOZOTOWNの社長としての見解であって、決して田端氏の見解は社の見解ではないとは述べなかった。
むしろ「どちらも尊い意見だと受け止めるのが経営」と述べている。

ここまでの動きを見て、これでもスタートトゥデイ社に対して抗議するのは「黙らせるためには何でもしていい」と考えてのことだと言えるだろうか?

本当に「もしこれでZOZOTOWNの業績に影響が出るようだったら、企業は社員のSNS投稿を一切禁止するしかない。」のだろうか?

また、社員の意見を潰さないというのは確かに立派なことだと思うが、今回は「過労死」という会社の労働環境の設計方針に重く関わってくる話であるように思う。
また、田端氏は「室長」という肩書である。これは大体一部署のトップであると推測される。
それならば、部署のトップが過労死は自分で防げと言っているが、会社としてそういう部署運用を許すのか?という疑問につながってもおかしくないだろう。

これも一種の消費者と表に出ている役職持ちの社員のコミュニケーション、なのではないだろうか?

再び述べるが、私は、冒頭にリンクを張った記事の主張は、田端氏の存在を「一社員」と軽視しているように思えてならない。
以前、復興庁の幹部官僚が匿名のツイッターアカウントで愚痴っていていろいろと問題になったことがあるが、今回はそれよりも明確に行われたことである。

復興庁 | 復興庁職員によるツイッターにおける不適切発言について

しかも、今回の炎上は、過労死という会社における労働と不可分な問題である以上、社としての見解を問われ、場合によっては業績に影響が出てしまうのも、社としての対応によっては、仕方ないのではないだろうか。

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