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復興を利用し政敵の印象操作を仕掛ける人

2018/04/07 全期間:356views   直近一週間:views  直近一ヶ月:views

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このようなツイートが出回っていますが、この2018/04/05の本会議で採決されている法案は以下のものです。

月内にも成立へ 県議選双葉郡定数維持の特例法

 衆院政治倫理・公選法改正特別委員会は4日、東京電力福島第一原発事故で人口が減少した双葉郡8町村の県議選双葉郡選挙区の定数を維持できる特例法案を全会一致で可決した。5日の衆院本会議を経て、月内にも参院本会議で可決、成立する見通し。
 公選法は都道府県議選の定数について、直近の国勢調査に基づき条例で決めるよう定めている。双葉郡選挙区(定数2)の人口は2010(平成22)年調査の約7万3000人から、直近2015年調査で約7000人と落ち込んだ。独立の選挙区となる基準を下回り、次回県議選は隣接の選挙区に編入されることになる。
 特例法案では、国勢調査で人口が著しく減った市町村は国勢調査だけでなく住民基本台帳も活用できるようにする。具体的には2010年と2015年で住民基本台帳の人口を比較し、この増減率を国勢調査でも同様とみなし仮想人口を算出する。双葉郡選挙区は約6万5千人となり、定数2を維持できる。2019年10月か11月に想定される次回県議選で適用する。
 特例法案は自民、公明、立憲民主、希望、日本維新の会の各党と衆院会派「無所属の会」が議員立法として共同提出した。県内関係は自民党の根本匠衆院議員(本県2区)、希望の党の小熊慎司衆院議員(比例東北)、無所属の会の金子恵美衆院議員(本県1区)が提出者となった。

立憲民主など与野党6会派は29日、「東日本大震災における原子力発電所の事故による災害に対処するための避難住民に係る事務処理の特例及び住所移転者に係る措置に関する法律に規定する指定都道府県の議会の議員の選挙区に関する臨時特例法案」(いわゆる「福島県選挙区特例法案」)を衆院に提出しました。

 同法案は、2019年に実施予定の福島県議会議員選挙で、東京電力福島第1原発事故の影響で避難指示があった区域で避難住民の声を反映させるため、事故以前の2010年国勢調査の人口を、特例として当該区域の人口とみなすもの。

福島県選挙区特例法案を衆院に提出 - 立憲民主党

そもそも議題となっている法案は議員立法であり、共同提出者として普通に本会議を欠席した野党の方々も並んでいます。
そして、本会議に送られる前段階の委員会では、きちんと全会一致可決がなされています。
つまり、正直、本会議で議論するような余地もないような与野党協調して作成·提出した法案であるわけです。
つまり、本会議開催阻止や法案採決を阻止するための欠席ではないわけで、欠席については別な部分に理由があるわけです。

これらのことを無視して、欠席したことのみを強調し、『震災復興をどうでもいいと思ってる』や『非情』、挙げ句『震災復興よりもパフォーマンスを重視した野党は日本国民の敵』などと言い出すのは、震災復興を都合よく利用し、野党批判をしたいだけであることが丸見えてあるとしか言いようがありません。

また、今回の法案は『原発事故による避難民が多数存在する選挙に関する対処』に関する特例の法案であり、個人的には『東日本大震災における原発事故災害に対処する為の本会議』なんて文言も、仰々しく煽ることで野党の悪印象を導こうとしているとしか思えません。
「原発事故災害に対処する為」という「災害そのものへの対処」的な印象を導きそうな文言よりは、もっと間接的で細かいような話だと私は思います。

(2018/04/07追記)また、一部まとめサイトにて以下のように、復興事業の本会議ということにされてしまっているのを見かけました。
あくまでも避難民が多い双葉郡の福島県議会選挙での選挙区定数の特例に関する法案であって、復興事業そのものは関係ないんですけどね、この日の本会議。


(このまとめサイト、最近見かけるようになった新興勢力だと思うんですけど、新しいのがどんどん出てくるくらい固定客が見込めるんでしょうね…)

(2018/04/07追記分おわり)
では、なぜ野党が欠席したのか?というと理由は、以下の通りです。

与野党は6日午前に国対委員長会談を開く方向だ。衆院予算委は学校法人「森友学園」への国有地売却を巡る財務省の決裁文書改ざん問題などに関し、11日に安倍晋三首相出席の集中審議を予定している。ただ野党側は今回のイラク日報問題を踏まえ、これとは別に集中審議が必要だと主張している。

立憲民主党の辻元清美国対委員長は5日、国会内で自民党の森山裕国対委員長と断続的に会談した。辻元氏は与野党で問題の究明に取り組むよう訴え、与野党各党の国対委員長会談を開催して対応を協議するよう森山氏に申し入れた。

森山氏は当初「熟慮して、できるだけ早く答えを出したい」と答えを留保した。野党側は「国会審議の前提が崩れた」(辻元氏)などと批判を強め、5日午後の衆院本会議を欠席した。

日報問題で国会混乱野党、衆院本会議を欠席

立憲の辻元清美国対委員長は5日、自民の森山裕国対委員長と断続的に会談や電話協議を重ねた。その間、与党は衆院本会議を野党欠席のまま開き、1時間半の予定を約10分に短縮して法案を採決した。

イラク日報隠蔽 追及強める野党 「立法府存在揺らぐ」

よく野党批判として、『欠席してないで、国会で仕事しろ』とかなんとか言われますが、今回の事例でいうなら、野党の要求は、より多い予算委員会の開催について検討するための、与野党国対委員長会談の開催なのですから、『仕事しようとしたら与党に拒否された』なんて表現もできるような流れなのです。

また、冒頭のツイートで触れていた本会議が終了した後に、野党の要求である与野党国対委員長会談の開催を受け入れています。
この受け入れが本会議の前であれば、野党は問題なく本会議に出席されていたはずであり、与党がわざと野党に対し印象操作を仕掛けるために欠席させたのではないか、なんて暴論による印象操作も成り立ちかねない、そんな流れであるように私には感じられます。

このように与野党色々な思惑があるような状態で行われたのが、今回の野党欠席での本会議であり、この野党欠席という結果は野党だけの意思で導かれたわけではありません。

そのような背景の検討もなく、ただただ野党が悪い、野党は国民の敵だなんだと言い募るのは、単なる思考停止であるとしか言いようがないと私は思うのです。

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