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国会 米軍基地問題

2018/01/26 松本文明氏、沖縄に関する質問へのヤジで副大臣を辞任

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25日の衆院本会議で代表質問に立った共産党の志位和夫委員長が、沖縄県で相次ぐ米軍機の事故や不時着の問題を取り上げていた際、自民党の松本文明内閣府副大臣が議員席から「それで何人死んだんだ」とやじを飛ばしたことが分かった。

米軍機事故「それで何人死んだ」=松本副大臣がやじ、共産非難

ヤジは、志位氏が部品落下のあった保育園の保護者の不安の声を紹介し、ここ1年半で起きた事故・不時着は県全土にわたるとして、「危険な基地が沖縄にある限り、危険は変わらない」と強調し、普天間基地の無条件撤去、辺野古新基地建設の中止、沖縄からの海兵隊の撤退を求めたところで出ました。

副大臣「何人死んだ」 米軍事故 志位質問に暴言ヤジ

ここ最近頻発している米軍の事故について、沖縄で不安の声が募っていることについて、『それで何人死んだんだ』と、不安の声を全否定するやじを松本文明副大臣が飛ばしました。

この『それで何人死んだんだ』というヤジ、個人的には、子宮頸癌ワクチン問題とか、原発事故問題にも似たような非難が不安の声に対してなされる傾向があるように思いますが、結局『死んでないから大丈夫』というのは、本当に不安の声に寄り添う気のない、自己満足でしかない態度だと思います。

例えば、子宮頸癌ワクチン問題では『ノセボ効果』という言葉が出てきました。
意味としては『ある薬なり、注射を悪いものだと思いながら飲んだり、接種したりすると、本当にネガティブな効果、副作用がでてしまう。』というもの。
この概念を使う際に、どうも『マスコミがネガティブ報道しすぎたのが悪い』というように、マスコミ批判に落とし込んで、そこで終わってしまう人が多いように思います。

しかし、このノセボ効果も結局は不安を何らかの形で解消できれば起きないと思われるわけで、そもそもマスコミに報道されるようなネガティブな印象を解消する動きをすることなく、単にマスコミ批判のみに専念していても何も意味はないですし、むしろそういう姿勢が『都合が悪い情報を報じるマスコミを潰してるだけではないか』と、より一部の人の不安を深める原因にもなり得るとすら言えます。
(そういうマスコミ批判をしてる人に限って、左翼とかに『批判ばかりでなく対案出せ』とか『ネガティブな批判ばかりではなくポジティブな発信を』とか言い出したり…)

さらに上念司のような朝日新聞を叩きたいだけの輩も合流しつつあり、子宮頸癌ワクチン問題は正直、そういう人たちのおもちゃと化しているように思います。

ちなみに、上念司が利用しているbuzzFeedの記事はたしかに報道批判が目立つのですが、そういう記事ですら『「副作用」を訴える患者の救済』が見落とされているとしている点は、見逃してはならない部分でしょう。
『副作用を訴える方のお話を聞いていると、いまの医療システム、縦割りの制度の狭間に落ちてしまったのではないか、と強く思います。』というように、報道以外にも問題があることが明示されているのにも関わらず、結局、報道だけを批判してしまうひとが多すぎるように私は思うのです。

そして、これは子宮頸癌ワクチン問題だけではなく、原発事故問題も、そして今回の本題である沖縄基地問題でも同じような印象があるのです。

自民党は元々反共政党という一面もあります。
その一面を強く持った議員が、共産党を相手にするとアホになるという印象もあります。
しかし、アホになった結果、沖縄基地問題を反共のネタにしてしまうのは、一部の反共精神に溢れた方以外からすれば、問題をその程度にしか捉えていないと考えるしかなくなる態度です。
副大臣のそのような態度を見せられてしまっては、頻発している米軍の案件について、米軍にまともに抗議を相手されない様が垣間見える日本政府の信頼はますます低下していくでしょう。

ちなみに松本文明氏は今回の野次について以下のように述べています。

普天間基地が名護に移れば、飛行経路などを考えて安全だと思い、そういう発言になった。

松本内閣府副大臣が辞表提出 やじの責任で | NHKニュース

何人の人が亡くなったんだろうか、亡くなった人への思いというのは、その思いに応えるために名護から普天間へどうしてという思いがあったんですが、しかし、不規則発言のなかでワンセンテンス、口から出たものがこれほど大きく誤解を受けてご迷惑を掛けたことに対しておわびします。

「何人死んだ」 ヤジで松本内閣府副大臣が辞任へ

これ、最初読んだときは意味不明だったのですが、改めて読んでみて『事故で何人も亡くなってるのに基地移転になぜ反対するのか!!』『お前らが基地移転に反対するから何人も死んだんだ!!』と言いたかったのだ、と言いたいのだろうと思いました。

しかし、沖縄からの米軍撤退要求に対して『お前らがそうやって基地移転に反対するから何人も死んだんだ!!』というような中身の不誠実な野次を飛ばすというのは、最低な態度であるとしか思えません。
こう受け取られなかったことに対して、松本文明氏は『誤解』と述べているのでしょうが、私は誤解されなかったとしても辞任案件である、醜い野次であったと思います。

この日、体調不良らしい様子があった安倍総理が『地元の懸念を軽減する』という文言の軽減を『軽視する』と(枝野幸男氏のように聞き間違えられたというわけではなく)読み間違えてしまいすぐに言い直したという軽いハプニングがありましたが、松本文明氏の態度はまさに『地元の懸念を軽視する』ものであるとしか思えません。

ちょうど2018年1月26日に、沖縄基地問題にて基地移転計画をまとめ上げるのに苦労をしたという野中広務氏が亡くなったとの報道がありました。
それと同じ日にこのような辞任案件があったと言うのは、個人的には何か不吉な運命めいたものを感じてしまいます。
本当に嫌な予感しかしません。

【追記】

『もっとたくさんの人が亡くならなければ普天間を移転するための具体的な計画ができないのかよ』という思いだそうです。
それがあのタイミングであの文言になるのが意味がわかりませんが、『お前らが邪魔するから何人も亡くなってくんだ、もっとたくさんの人が亡くならないとそれに気付かないのか』という意味でしょうか?
日本政府側の具体的な計画?による行政執行が沖縄県の行政や一部地元住民の手で止められているわけで、政府側に『具体的な計画ができないのかよ』と野次ることはないでしょうし、やはり共産党などの基地移転反対派を『もっと人が亡くなってほしいのか』と脅す野次だったのでしょう。
やはり『懸念を軽視している』としか思えません。

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