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大井川茨城県知事、嫌な予感がする。

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2017年、茨城県知事選挙が行われ、大井川和彦氏が、自公両党の、閣僚や党幹部を続々と投入するなど手厚い支援を受け、現職の橋本昌氏を破り当選しました。

しかし、その選挙戦は、産経新聞から『県政史上最低の泥仕合』と評されてしまうような程度のものでした。
また、個人的にはこの方が『ドワンゴ』の役員であることを知った時点で、正直ろくな期待は出来なさそうだという感覚を抱いていました。
(ドワンゴの提供するニコニコ動画というサイトはヘイトスピーチを放置していたり、サービス内容自体にも、問題が多数存在していますが、それを改善する気配がありません。それでも私の好きなコンテンツがお世話になっているので、サービスを利用していますが。)

だが、選挙戦は肝心要の政策論議がかすみ、双方がののしり合う県政史上類を見ない“泥仕合”となった。選挙に携わった関係者ですら「政策ではなく悪口の応酬だった。『有権者置き去り』もいいところだ」とあきれ返るほどだった。
(略)
一方の大井川氏も「茨城国体や東京五輪で天皇陛下とロイヤルボックスに入りたいとか言っている人を認めるわけにはいかない」「24年間、水戸でふんぞり返ってワインばっかり飲んでいる知事がいいと思うか」などと言いたい放題。「現職は24年間、何の種まきもしなかったが、選挙活動だけはしてきた」ともこき下ろし、両陣営の“口撃”は日を追うごとに激しさを増した。
(略)
次の4年間の県政運営を担うリーダーを決める知事選で、目をそむけたくなるような両陣営の泥仕合は、とても子供たちには見せられない光景だった。
【大井川県政へ 刷新の選択】(上)茨城県政史上最悪の泥仕合

この言いたい放題も、やっぱり…という印象を受けていたのですが、年明け早々に、他にも昨年末に言いたい放題やっていたことが発覚しました。

抗議文などによると、大井川知事は昨年末、小田木真代・高萩市長の市政報告会で、壇上から二度にわたり、豊田市長を指差し、「市長は逃げた」などと発言した。実際は、知事選前に、大井川知事が豊田市長に応援依頼のため面会を求めたが、公務出張のため面会を断ったという。

東京新聞:「知事の言動 名誉毀損」 選挙戦しこり 北茨城市長が抗議文:茨城(TOKYO Web)

なんと『市長は逃げた』と壇上で指を差して発言したというのです。
背景を少し説明しますと、指を差された豊田氏は茨城県知事選挙時点まで、茨城県の市長会の会長と橋本昌氏の選対本部長をしていて、市長会の橋本氏支持を取りまとめた方です。
(選挙後会長を辞任しています)

一方、市政報告会の主役である小田木氏は、そんな中で大井川氏側の支持を表明した数少ない首長の一人でした。
つまり、今回の知事がやった行為は、知事の間接的な支持者が数多くいるであろう中で、豊田氏を吊し上げた、という事です。

こういう吊し上げが、選挙戦時に『醜い』とか『言いたい放題』と評されてしまっていたであろうに、当選後も相変わらず醜い言いたい放題をしているのです。

ちなみに、産経新聞によると、豊田氏はこれと同時に『「植民地」という言葉を用いて、県北地域の発展は高萩市を中心に考え、他市町を軽視するような発言をしたと指摘』しているようで、これらのことについて、知事会見にて記者が真偽や真意を聞いたところ、以下のようなやり取りになったようです。

○北茨城市長からの抗議について

毎日:先ほどなのですが,記者クラブで,北茨城市長から抗議文を知事あてに渡したということで伺っているのですが,まず,知事は(抗議文に)目を通されましたでしょうか。

知事:はい,通しました。

毎日:この件について,まず事実関係と,あとは,誤解があるのか,本当なのか,そういったことをお伺いできればと思うのですが。

知事:書いてあることは概ね事実だと思いますし,別にそんな大きく取り立てて騒ぐような話ではないと思っていますけれども。

毎日:(抗議の内容は,面会を)逃げた云々なのですが,特に気になるのが,植民地が云々というようなお話があった,というところなのですけれども。

知事:言葉のあやではないですか。そんな別に大して大騒ぎするような話ではないと思っていますけどね。

毎日:どういう文脈でそういう植民地という言葉を使われたのか,お伺いしていいですか。

知事:いやいや,別に,県知事選の話のときの流れで,高萩市長は私を応援していて,北茨城市長は橋本前知事を応援していて,そういう話の中から,そういう流れで,ちょっとちらっとそういう話を言っただけで,別に大きな話ではないと思っていますけれども。

毎日:(流れの)中でというのは,どういう意味なのでしょうか。何の植民地がどういう。

知事:いや別に,植民地という例えの話であって,北茨城市長の影響力をみんな受けているというか,そういう状況にもしなっているとしたら,それを植民地と例えて言ったということに過ぎないと思っていますけども。

毎日:現状でも,言葉のあや,冗談で許される範囲のお話であって。

知事:と思いますね。はい。

毎日:抗議文の中では,謝罪ですとか,そういったことを求められていますけれども。

知事:全く考えていません。

毎日:文書でということですが,基本は,もうこのままもらったままということで考えられている。

知事:はい。対応するつもりはありません。

毎日:わかりました。

知事:北茨城市長からそういう文書をいただいたのもあれですが,北茨城市長も選挙のときに随分いろいろやられていたみたいですから,その方に抗議文をこういう形でいただくのもちょっと不思議な気がしますけど。

毎日:選挙が終わった後はノーサイドという話になっていた中で,まだこういう抗議文という形になったというところはどう思われますか。

知事:普通の状態であれば,別にそんなやり取りはなかったと思いますが,今回の高萩市長選の構図の問題もあるのではないでしょうかね。

茨城(幹事社):今の話に関連してなのですが,豊田北茨城市長は,大井川知事に対してこういう言い方をしているのですが,「不穏当な発言があちこちで多い」ということと,「ノーサイドと言ってもノーサイドになりきれていない」という2点おっしゃっていたのですが,その点について,知事ご自身はどう受け止めますか。

知事:北茨城市長に言われたくはないなというのが率直な感想ですね。自分で一生懸命火をつけ回って,ノーサイドでと言っている話をチャラにしているのは向こうではないか,私はそういう気持ちでおりますけどね。

茨城(幹事社):知事としては,そうすると。

知事:もともと何のこだわりもない話を,いまだに高萩市長選の構図を含めていろいろ何かやっていらっしゃるのは北茨城市長のほうなのではないですか。

茨城(幹事社):あちらこちらでというお話もあったのですが。

知事:それも北茨城市長のほうなのではないですか。あちらこちらって何を根拠に言っているのかさっぱりわかりませんけど。私も全く取るに足らない文書だと思いますよ。対応するつもりはありません。

茨城(幹事社):わかりました。

知事定例記者会見における発言要旨180105/茨城県

知事の主張は『抗議内容は事実だが、先にあいつが喧嘩を売ってきたから俺は悪くないし、抗議してくるのがおかしい』という感じだと私には読めます。

ちなみにこれ以外にも急に県から派遣していた副市長を引き揚げるなど、選挙戦時に対立した市町村との協力関係を見直し、県庁主導の政治を(無理矢理)実現しようとしている節もあります。
東京新聞:県派遣の副市町長 引き揚げ 知事が方針 8月選挙の意趣返しか:茨城(TOKYO Web)

正直言って、僕はこの知事を見るたびに大阪府知事とか(元)大阪市長とかが頭に浮かぶんです。
敵を切り捨てることで、無理矢理にでも自分が主導権を握ることばかりがメインになっていく政治姿勢といいますか。

特に最近はいろんな自治体でこういう首長が当選しているのだと思うのですが、私はこういう首長の下で暮らすのは怖いなぁ、と思うのです。
次は何が敵にされ、切り捨てられていくのか、ということを日々注視しないといけないような行政とか、個人的にはフィクションの世界でも見たくないのですが、こういう首長はそういう行政を作り上げる危険性があるように私は思うのです。

ただ、大井川知事には、まだ風か吹き付ける紙に対する消しゴムくらいの、ほとんど頼りにならないが無いよりはまし、くらいの歯止めとなるかもしれない自民党がついています。(総理大臣とかを見ていると、歯止めどころかそういう傾向を加速させる可能性も高そうですが、ここでは一応、頼りにならない歯止めとして扱います。)

なんせ、大井川知事に面会するには、自民党県連の了承を取り付けないといけないらしいですし。

大井川和彦知事は2日、県内首長が大井川知事に面会する際、自民党県連の了解が必要になっているとの一部の指摘を否定し、その上で「(知事への)要望は地元県議とも意思疎通を図ってほしい」と求めた。定例会見の質問に答えた。

(略)

会見で大井川知事は「桜川市、高萩市、笠間市、茨城町などからあいさつをいただいている。誰もブロックしているつもりはない」と否定した。

こうした大井川知事の対応に、ある首長は「違和感はある。開かれた政治の流れに逆行している」と批判。別の首長は「どこを通さなきゃいけないとか、本当に知事の言うノーサイドになっているのか疑問だ」と懸念を示した。自民県議からも「地元首長との訪問を告げたら、県から自民県連の了解を求められた」と苦慮する声が漏れた。

こうした声に対し、県連幹部は「県連が機関決定した訳でもない。市長会などは選挙組織ではなく、選挙に関わること自体おかしかった。自民をこき下ろした首長らに会うかどうかは、こちらよりも知事自身が分かっている話だ」として「当然の対応」と一蹴。別の幹部は「前知事から『県議外し』をされた意趣返しの意味もある」と明かし、「大臣や国への要望も地元国会議員の紹介なしには行えないのと同じ」と理解を求めた。

【茨城新聞】大井川知事「誰もブロックしていない」 首長との面会巡り一部の指摘否定 

ここでも向こうが先に喧嘩を売ってきたという主張が、でてきていますが、結局、保守王国、自民党王国たる茨城県で自民党が主導権を握り直した、という話なんでしょう。

個人的には自民党が主導権を握ること自体についてもあまりいい印象を抱かないのですが、大井川知事を見ている限りもっと嫌な予感がするのです。

この大井川知事の態度が自民党の威を借るキツネだったならば、そのようなことはないのでしょうが、もし大井川知事が橋本昌氏のように自民党でも中々倒せない独自勢力を作り上げたら。
それはまさに茨城県に維新政治に火が灯る瞬間となるのではないでしょうか。(この維新政治はもちろん切り捨て政治などの悪い意味を含む言葉として使っています。)

そのような悪い予感がする大井川知事、任期満了時にこの予感がいい意味で裏切られていればいいのですが。

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