中山恭子氏、若狭・細野新党に合流。その理由は政党要件の消滅?

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日本のこころの中山代表は、24日午後、東京都内のホテルで、東京都の小池知事と会談し、小池氏に近い若狭勝衆議院議員らが今週結成する新党に参加したいという意向を伝えました。

こころ 中山代表 小池知事に新党参加の意向伝える | NHKニュース

中山恭子氏が若狭・細野新党に合流したいと小池百合子氏に伝えたという事がニュースになっています。

小池氏は「中山氏には、去年の都知事選挙から応援してもらっている。拉致問題や、これからの日本の在り方について意見を聞いたので、若狭氏に伝える」と述べているようですが、都知事選のとき、当時の日本のこころを大切にする党の推薦は自民党が推薦していた増田氏に出していたはずです。ただその一方で、中山成彬氏や杉田水脈氏は公然と反発し小池百合子氏の応援に入るなどしていました。

外国人参政権反対の小池百合子氏に援軍 杉田水脈氏が党の「増田支持」を拒否
東京都知事選の組織選挙に、女性政治家らが“反乱”を起こした。日本のこころを大切にする党の杉田水脈(みお)元衆院議員は、同党が推薦した増田寛也元総務相(64)への…

この騒動のときに杉田水脈氏が、『党の総意ではないけど、どこかからマスコミに漏れた』的な事を述べていたのですが、中野正志氏がついていかないような感じを見るに、そこら辺の微妙な路線対立が実はあったのかもしれません。

直近の日本のこころ代表選挙について、私は『このような状態で対立が起こった場合、すぐに表沙汰になり代表解任騒動やら離党やら場外乱闘が起こるでしょうし、そのような分裂をして無い以上、代表の座を争うような理由になる対立をしてることはあり得ない可能性が極めて高い』と書いていたのですが、今思うと、そもそも争うほど、日本のこころの形は残っていなかったということだったのかもしれません。

(追記)
宮城2区が混沌としているのは、過去にブログに書いたこともあったのですが、そこで中野正志氏の元秘書の県議を担ぐ動きがあったようで、中野正志氏が自民党に残る理由は、選挙で宮城2区を確保して、それを材料に自民党に入る心づもりなのかもしれません。

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(追記終わり)
冒頭のNHKニュースには、中山恭子氏の「消滅するしかない。中野幹事長は違う方向へ動いていくと思う」という発言が掲載されています。

この発言、消滅の部分には補足説明と言うか、前提の部分があったようです。

https://twitter.com/tohohodan/status/911873120469901312

『日本のこころが衆院選の投票日の段階で消滅する党だということがこざいまして』

この発言を見た時点で、私は『政党要件』に思い至りました。

日本のこころは、今回の衆院選の段階まで政党要件を満たす政治団体の一つだったのです。すっかり忘れていましたが。
なぜ政党要件を満たしているのかというと、前回の衆院選にて、次世代の党として比例区で全国を通じた得票率が2%を超える「2.65%」だったことが理由です。
そして、今回、衆院選が行われると、その衆院選にて再び政党要件を満たさないと、ただの政治団体の一つになってしまうのです。
それが事実上不可能であるので、『消滅するしかない』という発言に至ったのだと思います。

衆院選後、政党要件を満たさなくなって普通の政治団体の一つになってしまうとどうなるのかというと、政党助成金は政党要件を満たさなくなった月の分までで交付が停止され、中山恭子氏や中野正志氏が当選した参議院の比例代表区に再び出馬するための名簿は、候補者を10名集めないと提出ができなくなってしまいます。

なので『日本のこころ』が再び政党要件を満たせないのならば、政党要件を満たすことになるその他の政党に移ることを考えたほうが政治活動的には色々と自由が効くことになるわけです。

ここで自民党に入ればいいのに、と思う人もいると思いますが、中山恭子氏の場合は夫の中山成彬氏が出馬しそれを支援するために自民党を離党した過去があるように、まず中山成彬氏の去就を優先する、そういう傾向があります。
その、中山成彬氏は過去のゴタゴタで自民党の地元感情が最悪であり、また定年制との兼ね合いもあり、自民党に入るのは現実的に不可能なように思います。
また、それに加え、中山恭子氏自身は、日本のこころをまるごと合併するという手続きを取らない限り、自民党に入ることは不可能です(2013年の参院選比例区で当選しているため、同じ選挙で比例名簿を出している政党への移籍は法的に制限されています。)。

これを考えると、自民党には入ることが出来ず、中山成彬氏のためにもどこか新しい『政党』を用意しないと行けない、となったのであろうと思います。
そして現在存在している政党は、どの政党も中山恭子氏が入りたくないと思っているか、中山恭子氏を受け入れる気がないところばかりだと思われます。
その中では唯一可能性がありそうな日本維新の会も、日本維新の会と次世代の党とに分裂した際の対立が尾を引いているように思いますし、メリットが無いでしょう。

そんな八方塞がり状態だった中で、入れそうな新党構想が持ち上がってきたので、藁にもすがる思いで合流した、というはなしなのだと思います。

ちなみに、今回候補者として入ると言われている中山成彬氏、若狭・細野新党の中では貴重な九州地盤の政治家であると思いますし、小選挙区では流石に厳しいと考えられますが、比例区で当たり前のように復活当選するくらいにはなりそうな気がしています。

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