小池新党が5~10議席(日本未来の党レベル)は流石に少なすぎるのではと思う。

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http://www.sanspo.com/geino/news/20170922/pol17092205030001-n1.html

サンケイスポーツが、自民党の選挙情勢調査にて、小池新党が5~10議席と予測された、という記事を掲載しています。
産経系列のスポーツ紙なので、信憑性はそこまで無いと思いますが、これを題材にします。

政界関係者によると、自民は複数の調査会社を使い各都道府県別の選挙情勢を調査。議席数の予測は今月10日前後にまとめられた。主な数字は自民(現有288議席)「12-30減」、民進(同88)「10-20増」、共産(同21)「5-10増」など。民進が“山尾ショック”を受けながらも議席増と想定されたのが目を引いた。

しかし、何よりも驚かされたのが、小池新党の“不振”だ。今回総選挙で最大の話題とされ、若狭氏も以前のサンケイスポーツの取材に「54より上」と、2012年に橋下徹氏らの日本維新の会が初の衆院選で獲得した議席を上回る目標を示していた。

しかし、今回の調査結果が算出した獲得議席の予想は、わずか「5-10」。新党合流を念頭に民進を離党した笠浩史(52)ら現職3氏は含まれていないが、政界関係者は「比例代表が主で、今なら小選挙区の争いでは怖くないとみている」と分析した。

この記述の中にいくつもツッコみたい部分があるのですが・・・

「比例代表が主で、今なら小選挙区の争いでは怖くないとみている」というのは、政界関係者なんてつけなくても、素人でも分かる話ではないでしょうか?
そもそも新党というものは、基本的に選挙区に地盤を持たない人たちが立候補することが多いのですが、小選挙区の争いは、ある程度個人の後援会や労組、地方議員などの地盤が重要になる事が多いです。
そのような状態で『小選挙区』での当選なんてものは最初っから望めるはずもなく、小選挙区の争いは党にとっては『比例票を得るための党名宣伝』、候補者にとっては『比例復活のため惜敗率を上げる』ために戦っている部分が大きくなります。
それを考えると、常識的に考えれば新党が小選挙区の争いで当選を目指しているということはないであろうと思うわけで、比例代表が主なのは当たり前だろう、と思うのです。
実際、若狭勝議員が例示した日本維新の会の躍進も、大阪の選挙区で確保したのは12議席と確かに大きいわけですが、それよりも各ブロックの比例区での議席確保をもれなく行った事が大きいように思います。(内訳は小選挙区14議席、比例区40議席でした)

一方で、小選挙区で怖いのは、新党自体が議席を確保することよりも、新党と小選挙区で戦うことでその他の政党が漁夫の利を攫っていくことにあるのではないでしょうか。
特に決定打のない微妙な情勢の選挙区が地味に増えてきている場合には、新党と争って票を奪われた候補者が落選していくことが予想されます。
自民党が恐れるのは、そのような形で民進党などに議席を掻っ攫われる事なのではないか、と思うのです。
なので、議席数がどうか、というよりは自党から票を奪うのかどうか、というのが恐れていることであり、調査の目的なのかな、と思うのです。

一方で、『獲得議席の予想「5-10」』というのは、なんとなく雰囲気は解るのですが、実際はもう少し上積みするのではないか、と思わなくはないです。
これには、後から離党してきた元民進党の方々は計算に入っていないというのが大きく影響しているように思いますが、この計算だと比例代表では各ブロックで1議席確保するのがやっと、ということになります。
実際は、他の政党の数やポジション的にも流石にそこまで酷い結果ではない気がしますが・・・。

ただ、こういう算出になるのも理解できなくはない、とは思います。
何故かと言うと、小池百合子氏以外の目玉が弱いという感覚があるからです。

先程触れた、日本維新の会は橋下徹氏が強かったのは確かですが、北海道と東北ブロック以外では得票数で第二党以上になっていたわけで、つまり全国的に得票できていたのが52議席に繋がったわけです。
その際に、日本維新の会には、橋下徹氏の他にも、石原慎太郎氏や東国原英夫氏、中田宏氏など複数のタレント候補がいたわけです。
そのような方々の宣伝の結果が52議席になったわけで、そのような空中戦の出来る人材も不足している状態では、2012年の日本維新の会のような躍進は想定できない、というのは理解できると思います。

一方、その2012年の選挙で、今回の若狭・細野新党の結果に参考になる、と私が考えるのは、日本維新の会ではなく、日本未来の党やみんなの党なのではないか、と思うのです。
これらの政党は当時、5~7番手のポジションに居た政党なので、そのくらいのポジションの政党がどのくらい比例の議席を確保したのか、というのは最悪同じくらいのポジションになるであろう新党の想定議席には参考にできるのではないかと思うのです。

で、2012年にみんなの党や日本未来の党が確保した比例議席数は、みんなの党が14議席、日本未来の党が7議席なのです。

それを受けて、現状比例代表で計算できるのは若狭・細野新党が現状計算できるのは10議席前後なのではないかな、と思うのです。
ただ、当時のように他党が多くいるわけでもないので、みんなの党並み、もしくはそれ以上というのが妥当な結果なのかなと思いますが。(みんなの党は小選挙区で4議席確保していたので、計18議席でした)

ということで、個人的には、若狭・細野新党が20議席を超えるかどうか、というのを一つの基準として直近の選挙を見ていきたいな、と思ってします。

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