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世界終末時計にいちゃもんを付ける人々

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世界終末時計について、北朝鮮の水爆実験成功を受けて『動かないのか』と指摘する人が多数Twitterにて以下のようにいたようです。

こういう方々の指摘について(そもそも言葉選びや進まない理由と指摘しているものに違和感を感じるのですが)、一つだけ私が思う疑問を提示しておきたいと思います。

世界終末時計について、今年1月に30秒進められた、という報道があったことからこのような指摘になっていると思うのですが、その報道を改めて確認してほしいのです。

米国の科学者らが毎年公表している地球滅亡までの残り時間を示す「終末時計」が2年ぶりに30秒進められ、残り2分半になった。核兵器増強を主張するトランプ米大統領の就任や北朝鮮の核実験、地球温暖化などを重く見た。米国と旧ソ連が対立した冷戦時代以来の深刻さという。

 米科学誌「ブレティン・オブ・ジ・アトミック・サイエンティスツ」(「核科学者紀要」の意味)が26日、発表した。考慮した昨年の出来事として、北朝鮮が2度の核実験を実施▽核戦力の大幅な増強や日本や韓国の核武装容認を示唆したトランプ氏の勝利▽シリアやウクライナ問題をめぐる国際情勢の不安定化▽地球温暖化の影響などを挙げた。

「終末時計」残り2分半に トランプ氏の勝利など受け:朝日新聞デジタル

この朝日新聞の報道から推測できる事実が2つあります。
それは、まるでトランプ発言だけで秒数が動いたかのような認識がされていますが、実際は北朝鮮の話も秒数の考慮に入っていること、そしてこの終末時計は何らかの出来事を受けてリアルタイムに動かすようなものではなく、決まった時期に公表するようなものであること。この二つがわかるのではないでしょうか。

定期的に、というのはWEBで閲覧できる知恵蔵にも『米科学誌「ブレティン・オブ・ジ・アトミック・サイエンティスツ(原子力科学者紀要)」が、1947年以降、核開発や戦争、環境破壊などへの警告を目的に、定期的に残り時間を発表している。』という説明が掲載されていますし、産経新聞に掲載された共同通信の記事でも『時刻は過去1年の出来事を踏まえ、進めたり戻したりし、毎年この時期に発表している。』と述べているので間違いではないと思います。
公式サイトも1年に1回総評を載せる形になっています)

そして、この世界終末時計というのは、主催している科学誌の内容もあり、メインは核問題ではあるのですが、環境問題も含めて、さまざまな1年通した出来事を考慮して反映するものである(例えば2016年は『イラン核合意などの成果と北朝鮮の核実験などの懸念材料が相殺され、針は動かなかった』ということだったらしい)ので、来年1月の発表時にどういう考慮をされるかを見て、初めて『北朝鮮の核問題では動かない』といえるのではないでしょうか。

また、北朝鮮の核実験については、BBCの報道にリンクがあった、今年始めに公表された報告書にて以下のように触れられているのが確認できました。

North Korea conducted two more nuclear weapons tests, the second, in September, yielding about twice the explosive power of the first,in January. Pyongyang also relentlessly tested missiles, achieving a rate of about two launches per month in 2016. In his 2017 New Year’s statement, Kim Jong-un declared he would soon test a missile with an intercontinental range. The UN Security Council passed new sanctions against North Korea in November 2016 in an effort to further limit the country’s access to cash, but there is no guarantee those sanctions will succeed where others have failed.

グーグル翻訳

北朝鮮はさらに2回の核実験を実施した。第2回は9月に1月の第1回の爆発力の約2倍の爆発力を出した。 金総書記は、2017年の新年の声明で、間もなく大陸間の範囲でミサイルをテストすると宣言した。 国連安全保障理事会は、2016年11月に北朝鮮に対する新たな制裁措置を可決し、現金へのアクセスをさらに制限しようとしたが、他国が失敗した場合にはその制裁が成功するという保証はない。

核政策についての記述で最初の方に出て来るこの記述や、共同通信の記事の記述からして、北朝鮮の核実験が常に『懸念材料』に含まれているのは明白とは言えると思います。その重要性の判断に相違はあるのかもしれませんが、完全に無視しているというのは事実ではないといえると思います。

このような事実を無視して『そういう連中』だとか『ピクリとも動かない』だとか言い出すのは、あまりにも杜撰すぎるのではないでしょうか。
こういう人たちの一部は日本を被害者だと思いたがる人たちなのかもしれませんが、すこしは日本が被害者ではない可能性を考えてみると、新しい世界が広がるのではないでしょうか。

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