表面上の言葉に誤魔化されるな

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トランプ政権の「化けの皮」はすぐに剥がれる (東洋経済オンライン) – Yahoo!ニュース

納得できる部分とそうでない部分が有ったので感想を残しておきます。
なんというか全体的に異論を唱える事を優先していて、雑なように思います。
(経済関係の論客っぽい人はみんなこうである、という偏見が個人的にありますが、それはおいておきましょう。)

アメリカ第一主義

この部分は確かにその通りなんですよね。

どの部分を『アメリカ』と見ているかの違いとか、そういう話であるというのはその通り。

例えばTPPに関してアメリカファーストとして離脱をトランプ氏は述べていますが、アメリカの農業団体は輸出促進のためにTPPを要求していますし、TPPで日本に圧力をかけアメリカに有利な条件を引き出すことを狙っていたことも忘れてはいけないようにも思います。

「TPP離脱」にアメリカの農業団体が反発 | ロイター | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準

但し、アメリカファーストをどこまで追い求めるのか、そういう過激さとか、あと長期的なのか短期的なのか、とかそういう部分の違いがあるように思います。
そういう意味で短期的に見える形を出すぞ、というのが『アメリカファーストを強調する』という行為の意味なのかな、と思います。
さらに言うと、これまではアメリカファースト以外にも掲げる『大義名分』があったわけで、それが無くなったというのは、十分『転換』だと思うんですけど、そういう部分は無視しているのが、気になります。

 

言行不一致

トランプが言行不一致なのは、マスコミも報じているように思いますし、アメリカの有権者の受け止め方を報じているメディアはありますが『「白人労働者など一般の人々へホワイトハウスからの権力の移行だ」、なんてことをまともに捉えているメディア』というのはどこに存在しているのかな?と思わなくはないですね。

『既存の権力者と成功者ばかり』とか『この政権の一体どこが貧乏な白人労働者に権力を取り戻す、ということになるんでしょうか。』とかは正しいように思うんですけどね。マスコミ批判したがり過ぎなんじゃないかと思います。

 

「the forgotten man and woman」

なぜ、LGBTを救済することは「善」で喝采を浴びせ、同じ少数派の白人労働者を救済するのはいけないのか?

こんな事言ってますけど、単に一カテゴリを救済するだけなら文句言われないと思いますよ。
こういう疑問は、大抵『救済』という言葉の前に『他に圧を掛けることで』とついていたりすることを無視しているのです。
『ゲイを支持するのはよくて、ヒルビリーを支持しちゃいかん』というわけでなく、ヒルビリーを支持する手段としてその他の権利を必要以上に侵害する可能性がある事が批判されているわけです。

例えば、トランプは白人労働者を救済するために、違法移民を追い出すことなどを述べているじゃないですか。
LGBT救済は誰かを追い出しますか?
こう言うとアファーマティブ・アクションという概念があるじゃないか、という返しが来ることも多いと思いますが、アファーマティブ・アクションにしては過ぎる措置が行われるからこそ批判されるのではないですか?

単に『白人労働者』なら良いのですが、白人至上主義を導入してそれで『白人労働者を救済しました』と言い出しかねない事にNOと言っていることも無視してはいけない事実ですし、LGBT救済を否定した上で『白人労働者救済』と言っているから問題だということを無視して『どっちもどっち』というのは正直言って『どっちもどっち』とまるでどっちも悪いかのように表現する言葉を使いつつ、実際は一方だけを非難する、そういう意志の表明としか思えません。

 

トランプ=プロレス?

トランプは『相手が受け止められる範囲で技をかけている』という事が急に主張されているのですが、根拠はどこにあるんですか?
本当に『相手は受け止められる』んですか?

『過激な発言もこれはあくまで「プロレス」であるという解釈をしなければならない』なんて、寛大な、それこそ技を受け止められるくらい余裕のある他人事だから言える発言なんじゃないですか?

大体、プロレスの技に関して『相手が受け止められる範囲で技をかけている』ということと『手を抜いている』をイコールのように扱っている時点で、間違っていると思うんですよ。
実際は、この逆で、相手が受け止められるけど、とんでもない技に見える状態というのは、本当に真剣で戦っている状態なわけですよ。例えば、お芝居でも殺陣が迫力があるように見える場合『手を抜いている』ワケがないじゃないですか。

つまり、きちんと技術があり、それをフル活用しているからプロレスが出来るわけで、トランプ政権がそんな技術があるとは到底いえません。

また、ある程度技術がなくてもプロレスを成立させている方々も居ますが、そういうも打ち合わせとか綿密な準備が有ったりするわけで、そういうことも出来そうもない相手であるトランプがプロレスをやると言われても、こっちがけがをする可能性を考えてしまうわけですよ。

受け身なんか取る余裕ないわけですから。余裕がある投資家とは違うんです。

ちなみに、たとえに出てくるWWEですが、危険な技は禁止されている、という話もありますしそういう部分である程度共通の土台がないと、プロレスは出来ないと思うんですけど、そこもトランプ氏と共有できますか?
『何するかわかんない人が大統領』なはずなのに、なぜ『プロレス』については楽観的なんでしょうか?

 

最後に

所詮、アメリカで何もやったこともなく、そもそもアメリカのことを何も知らない人々がアメリカのことをしたり顔で報道しているようなことを信じてはいけません。

そもそもこんな事言っちゃうような人間を信用してはいけないと思います。

 

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