原発 自主廃炉なら新電力も廃炉費用負担との方針

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 新電力に負担を求めるのは、東日本大震災後の原子力規制委員会の新規制基準導入後、大手電力が自主的に廃炉を決めた原発で、現在は▽関西電力美浜1、2号機(福井県)▽日本原電敦賀1号機(同)▽九州電力玄海1号機(佐賀県)▽中国電力島根1号機▽四国電力伊方1号機(愛媛県)--の6基。ただ、全国の原発で老朽化が進み、今後も自主的に廃炉を決める原発は増える見通しだ。

稼働中の原発や、廃炉にせず再稼働を目指す原発に限り、電力会社が責任をもって電気料金から回収する現行制度を維持し、新電力の負担は求めない方針。だが、老朽化して廃炉が決まった後は、新電力にも負担を求める。

現在は大手電力に、廃炉に必要な費用を積み立てる「解体引当金」が義務付けられており、大手電力は電気料金に上乗せして回収している。しかし、2020年をめどに電気料金が完全自由化されると、経産省は「廃炉費用の不足分を回収できなくなる恐れがある」と懸念。確実に回収する手段として、20年以降は新電力にも負担させることが必要と判断した。

新電力には、解体引当金の不足分や、原発の建設や設備投資にかかった費用を後年に分けて計上する「減価償却費」を、新電力が大手電力の送電網を利用する時に払う託送料金に上乗せして負担させる。上乗せ分は新電力の電気料金に転嫁される可能性が高い。

経産省は当初、再稼働する原発も含め新電力の負担を求める方向で検討したが、世論の反発もあり、稼働中や稼働を目指す原発については新電力の負担を回避することにしたとみられる。

自主廃炉費用:新電力負担、経産省方針 老朽化進み拡大も – 毎日新聞

この制度が本当に採用された場合、現在原発を所持している電力会社には、自主的に廃炉する方向にインセンティブが働くように思います。

動かせる可能性が不透明な中、稼働を目指したら廃炉時の負担が増えることも考慮材料に入るわけですから、現在よりシビアな方向に再稼働の判断が動くのではないでしょうか?

ただ、それがシビアになるほどの負担になるとなると、新電力への負担がすごいことになるので、その新電力への負担をどう考えるのかというのが1つの論点になりそうです。

また、この「自主的に廃炉する原発」と「稼働を目指す原発」を区別する規準がどうなるかが大切でしょう。
例えばきちんと稼働するかどうかを判断する期限を区切る形にならないと、ガッバガバになりそうですが、どこで区切る形になるのかも論点になりそうです。

どのような形になるかがわかりませんが、少しでも廃炉のインセンティブが高まるような形になることを願います。

 

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