精神疾患で労災、30代が最多

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長時間労働やパワハラなどで精神疾患となり、労災認定された事案の発症時の平均年齢は39.0歳、年代別では30代が最多だったことが分かった。心筋梗塞など脳・心臓疾患の労災事案では発症時の平均が49.3歳、最多は50代だった。

精神疾患の労災、30代多く 「若年層の対策必要」 – 共同通信 47NEWS

30代ってどう考えても働き盛りの入り口のように思うのです。
下積みが終わって本格的に職場で戦力として使われたり、中間管理職という名の名ばかり管理職をおしつけられたりする時期だと思うんです。

そこで精神疾患になる人が多いというのは、長時間労働やパワハラが通常の労働につきものになってしまっている可能性が高いと言えるのではないのでしょうか。
もしくはこの統計の30代の上司になる世代に無能が多いのか・・・

ただでさえ、逆ピラミッドと言われ、現役労働者も減少していく方向にある中、長時間労働やパワハラという明らかに職場に問題があるような形の労働災害が起こってしまうというのは、一番防がなければいけないことのように思うのです。(しかも被害にあうのは一番体力のある20代~40代)

このデータは様々な職場で歪みが起きていることの現れだと思いますし、どこかの改革派かぶれが言っているような『好きに辞められるようになればいい』みたいな労働市場をどうこうすればいい話ではなく、そもそも現在存在している職場を改善することや、そもそも現在職場を左右できるポジションに居る人間の認識を改善するなどの、『結局やめても、現存してる転職先はみんなブラック』みたいな労働者が諦めていく状況をなくしていかないといけないと思うのです。

それは、現在全く機能していないと言える『労働基準監督署』をまず機能させ、それだけでなく労働基準監督署が必要が無いくらいに職場を組み立てる人間がそういう方面に常に意識が向いているような状態を作る事が必要なのでしょう。(労働組合の立て直しも含まれる)

現在はそのための施策が必要であり、高度プロフェッショナル制度(残業代ゼロ法)のような上の人をさらに働けるようにするような制度は後回しでいいと個人的には思うんですよね。そこをどういじったところで土台である人々の労働環境改善には何ら寄与しないと思いますし。

ということで、トリクルダウンを狙って上を膨張させる政策より、ボトムアップ、下を少しずつ固める政策をドンドンと打ち出してほしいと切に願います。

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