SEALDsを『公安に監視されてる』と脅す方々が見逃していること

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SEALDsは本当に監視対象か?

SEALDsは国家公安委員会の監視対象となっている。これは、公安調査庁の「平成28年1月 内外情勢の回顧と展望」を見ればわかるが、63ページにSEALDsに関する記述があり、公安当局が監視対象団体として監視対象にしていることが示されている。つまり、SEALDS参加者は、公安の監視対象者として、テロリスト予備軍や準テロリストのような扱いになってしまったのである。

たとえ組織を解散したとしても、公安の監視対象であったという事実から逃れることはできない。その後の進学や就職にどこまで影響が出るかはわからないが、SEALDsに参加していたという事実を、メンバーは一生背負うことになるわけだ。つまり、SEALDs はまだまだ「終わっていない」といえるのだ。

SEALDsは終わっていない…すでに公安の監視対象団体に メンバーは一生、この現実から「逃れられない」 | ビジネスジャーナル

最近豪快に捏造記事を書いて謝罪したビジネスジャーナル(サイゾー系メディア『実際には、弊社はNHKに取材しておらず、回答は架空のものでした。』)に掲載されている連載記事なんですが、これについても実際は言いがかりにも程があるんですよね。
(正確には言いがかりというよりも『敵に呪いを掛けるような呪術的な言及』という方が正確でしょうか。『もしあなたが十分に大きな嘘を頻繁に繰り返せば、人々は最後にはその嘘を信じるだろう。(『ゲッベルスは「嘘も100回言えば本当になる」と言った』というのは嘘: techpr.jp: できない、困って→問題解決)』を狙っている感じでしょう。ゲスにも程があります。)

それはなぜかというと『63ページにSEALDsに関する記述』の内容が鍵になっています。

その「平成28年内外情勢の回顧と展望」63ページの記述を実際に引用しますと

平和安全法制の整備をめぐっては,1 月に女性グループが中心となって国会周辺で抗議行動が実施され,5 月以降には各地で学生団体「SEALDs」(自由と民主主義のための学生緊急行動)を始めとする若者グループの結成が相次いだほか,9 月の同法制関連法案の可決・成立の前には,連日,国会正門前で抗議行動が実施されるなど,全国で反対運動が活発化した。
こうした中,共産党は,同法制関連法案を「戦争法案」と決め付け,7 月の「安倍政権 NO !0724 首相官邸包囲」や 8 月の「国会 10 万人・全国 100 万人大行動」,9 月の「国会正門前行動」など国会周辺での抗議行動に,志位和夫委員長ら党国会議員や党員を継続的に参加させて,「戦争法案を廃案に追い込み,安倍政権を打倒するために力を合わせよう」などと訴え,反対運動の盛り上げを図った。

この記述があるページは『2社会的に注目を浴びた事象をめぐる諸団体の動向』というコーナーの一部です。そして共産党は未だに公安の監視対象です。

それを踏まえてこの記述を読めば、SEALDsは単に、平和安全法制関係での共産党などの活動を書くための前置き・枕言葉の一部と考えるのが妥当ではないでしょうか?

これをSEALDsが監視されていると捉えてしまうのは、拡大解釈にも程があると思います。

実際にこれ以外にも
『(中核派が)機関紙で「SEALDsの中心的指導部は,警察権力と一体で国会前行動を仕切り,『過激派排除』を叫んで敵対している」(8 月),「SEALDs 防衛隊の襲撃許さぬ」と批判しつつ,「国会闘争に決起する労働者・学生への広範な宣伝・扇動戦を展開する」として,「SEALDs」などの運動に参加した学生・青年層に対して,自派への結集を呼び掛けた。』とか
『志位委員長ら国会議員が学生団体「SEALDs」(自由と民主主義のための学生緊急行動)などが主催する集会に参加』などの記述がありますが、いずれもSEALDsを主体とした記述ではないです。

そして、このページ以降の同じ『国内情勢』コーナーの記述を見れば、共産党と過激派(ともう一つあるのですがそれは後ほど)に触れているので、そういう方面がメインなのは義務教育レベルの国語の学習経験者ならわかると思うんですが、経済学者を名乗る人となるとわからなくなっちゃうんでしょうか?
他にも日本語が怪しくなってた経済学者が居たので疑ってしまうんですが
時系列すらまともに見れなくなった、高橋洋一

(そもそも経済学者が経済全く関係ないSEALDsについての政治与太記事を書いてることについては突っ込みません。)

右派団体は調査の対象である

SEALDsを『監視対象だ』と脅し、揶揄している人たちは案の定右派側の人達が大多数なのですが、その人達にとって非常に危うい事実があります。(個人的には抗議しても良いのではないかと思うレベルです)

それは、この渡邉哲也が引用している『内外情勢の回顧と展望』で、右派団体が監視対象になっていることが明示されていることです。

実際に1つ『右翼団体など』というコーナーが設けられていて(73ページと74ページ)そこには以下の活動内容が書かれています。

・中国公船が同諸島周辺で領海侵入を繰り返していることや,中国が実施した「抗日戦争勝利 70周年」記念式典(9 月,北京)に反発し,各地の在日中国公館周辺などで「中国は尖閣から出て行け」などと訴える街宣活動を実施するとともに,外務省などに対して,毅然とした外交姿勢を求める要請

・「9.29 反中共デー」(日中共同声明の調印日)には,各地で中国を批判する街宣活動や集会・デモ行進

・韓国に対しては,歴史認識問題や竹島問題を取り上げ,各地の在日韓国公館周辺などで「韓国は慰安婦問題ねつ造をやめろ」,「韓国は日本から盗んだ竹島を返還せよ」などと訴える街宣活動を実施

・朝鮮中央会館が競落企業から転売された(1月)後も,朝鮮総聯が使用していることに対し,競落企業や,その関連企業などを糾弾する街宣活動を継続して行ったほか,朝鮮総聯結成 60周年記念行事(5 月)に対する抗議活動

・各地の在日ロシア公館や外務省周辺などで「北方領土奪還」,「弱腰外交糾弾」などと訴える街宣活動

これだけを見ても『これ、右翼団体の監視と銘打っているけど、実際けっこうな数の団体関係ない人間も混じってしまっているのでは?』と思うんですよ。

でもそれだけではなくて以下の様な記述もあるのです。

右派系グループは,領土や歴史認識などの問題を捉え,韓国を批判する活動に力を注いだ。
特に,日韓国交正常化 50 周年記念行事(6 月)や,「抗日戦争勝利 70 周年」記念式典(9 月,北京)に朴槿恵韓国大統領と潘基文国連事務総長らが出席したことを捉え,各地の在日韓国公館周辺や繁華街などで「韓国との国交断絶」を訴えるデモ行進や街宣活動などを行った。
なお,右派系グループを「レイシスト」などと非難する勢力が,右派系グループによるデモ行進や街宣活動などの際,沿道や交差点などから抗議活動を実施した。

これ、在特会とかヘイトスピーチデモとその周辺についての記述ですよ。

ここらへんを見てると、SEALDsを脅してるのんきな方々も、呆気無く監視対象になりかねないと思うんですよね。SEALDs程度の記述で監視対象だと言えるのならば、ですが。

こういうところに関して興味関心を持つことなく、あっさりと『SEALDsは監視されてる。一生背負え!m9(^Д^)9mザマァ』みたいな薄っぺらい批判をしてる人たちには、謹んで軽蔑の念を送らせていただきます。後、ゲスの極みの渡邉哲也はどうしようもないので早々に消え去ってください。

 

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