砂糖に課税するという話について

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国民の健康対策として、たばこ、アルコール、砂糖などへの課税強化を求めることなどを盛り込んだ提言書を、厚生労働省の有識者会議がまとめた。

 

また、医療費抑制策として、風邪などの軽い病気の患者の自己負担は高くして、自分で治療することを促すなど、病気に応じて、負担割合を変えることなどが盛り込まれた。

出典:国民の健康対策として、砂糖などへの課税強化求める提言書まとめ

9日にまとめた提言書では、健康へのリスクを高めるとされるたばこ、アルコールへの課税強化や、砂糖に新たに税金を課すアイデアが示され、安定した社会保障の財源を確保し、国の借金を減らすことにもつながるとしている。

出典:高齢化想定…“たばこ・砂糖”で安定財源を

 

この提言書は保健医療2035提言書の公表についてで公表された提言書のことでしょう。

提言書は後で読ませていただきますが、とりあえず報道を受けて。

砂糖課税って軽減税率の検討がなされている現状で、そんな矛盾したようなことが出来るのでしょうか?軽減税率では『生活必需品』の減税、増税回避が検討されていたように思います。そこで生活必需品のど真ん中に存在するといえる砂糖に課税をするというのは、軽減税率の否定につながると思うのですが…

(調べたら、東京新聞の報道に依ると『「酒類を除く飲食料品」「生鮮食品」「精米のみ」の三案』が軸らしいです。非常に中途半端というか、後者2つは消費者のための軽減税率ではなく、生産者のための軽減税率なんだろうな、という気がします。どこからそんな案が出てきたんだか…)

で、健康のためという言い訳をしながら結局は『財源確保のための課税』というのが丸見えなのはどうなんでしょうかね?その『財源確保』という論点が出てくると、砂糖である理由が本当に胡散臭くなるというか、事実上の消費税増税を狙っているようにしか、思えないのです。

で、砂糖は多分糖尿病対策という言い分になるのでしょうが、そうなると高血圧対策として塩や醤油に課税することも可能でしょうし、コレステロール対策に卵に課税することも可能でしょう。特に財源に影響する高齢者層は高血圧というのは非常に大きな問題になっているでしょうし。

ここは程度問題なのでしょうが、正直砂糖課税というのは不満しか無いですね。環境税のように生来永劫に影響をもたらす可能性があるならまだしも、砂糖とか健康分野はそこまでの影響力はないですからね。あくまでも財源問題でしか無いわけで。

財源確保が厳しいのはわかりますが、そこで都合のいい大義名分を持ちだすというのはやめて欲しいですね。どうせやるなら堂々とシンプルに消費税増税の方がいいんじゃないんですか?(どうせやるならであって、やれとも賛成とも言っていない)

あと、さり気なく『風邪などの軽い病気の患者の自己負担は高くして、自分で治療することを促す』なんて提案もなされていますが、軽い病気の段階で治療して早期に治すというのも医療費削減としては有効なのではないのでしょうか?むしろ自分で治療して重症になってしまうほうが医療費としては嵩むと思うんですが、重病になるのは仕方ないのでしょうか?

自分で治療することを促すって、ほんと福祉国家は無理だというギブアップ宣言をしたいのでしょうね。先日の救急車に使用料といい、迷惑な人を縛るために軽症者を巻き込むのはやめて欲しいですね。

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