『中1ギャップ』と『中小一貫』は関係あるの?(イジメについて書いてみた)

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日本共産党の大平喜信議員は22日の衆院文部科学委員会で、「小中一貫教育」を制度化する学校教育法改定案について質問し、中学1年から不登校やいじめなどが増える「中1ギャップ」への対応や学力向上にも効果があるとする論拠を突き崩しました。大平氏は、国立教育政策研究所の調査結果をもとに、不登校の多くが小学校から連続しており、いじめも中1でピークとは言えないと指摘しました。小松親次郎・初等中等教育局長は、中1から不登校になる割合は20~25%程度だと認め、いじめも「小4から中3にかけて減少する」と認めました。

引用元:「小中一貫」制度化法案/学校統廃合がねらい/衆院文科委で大平氏 論拠突き崩す

 

この内容に出てくる中1ギャップって何のことだろう?と思って調べたところ、富山県の教育センターの資料が出てきました。そこには以下の説明が書いてありました。

 

小学生から中学 1 年生になったことがきっかけとなり、学習や生活の変化になじめずに不登校となったり、いじめが増加するという現象。ギャップの典型例として、コミュニケーションの苦手な生徒が小学校時の友人や教師の支えを失う「喪失不安増大型」、小学校でリーダーとして活躍していた生徒が中学校で自己有用感を感じられなくなってしまう「自己発揮機会喪失ストレス蓄積型」があるといわれている。

引用元 中1ギャップ(pdf)

 

赤旗の記事に掲載している共産党の議員さんの質疑を説明する記述に『「中1ギャップ」への対応や学力向上にも効果があるとする論拠を突き崩しました。』という文章があるのですが、個人的な感覚でも『中1ギャップを中小一貫教育で解消するというのは、単なるごまかしにしかならんのでは』という感覚があります。

私はこう『(問題行動により)イジメを喰らっていた問題児』側だったのですが、当時を振り返って見ると、どうも中1ギャップ(のイジメの部分)って実体は『周りが大人の視点を身につけていく中で、その視点を身につけられない人間が振り落とされていく』という過程が中学校で大人数になるに当たって加速しているってだけだと思うんです。要するに『大人の視点(要するに「普通」)を身につけている』多数派がよりはっきりするから問題が起こるって話なんじゃないのって。

『普通じゃない』がはっきりすることでイジメを行うための箍が外れ、『あいつは間違っている』『あいつは気持ち悪い』『あいつは変なやつだ』といい問答無用で色々なイジメのカテゴリーにはいる行動が始まるわけです。(そういう傾向はTwitterでの『デマ屋叩き』『放射脳叩き』『レイシスト叩き』『意識高い人叩き』『左翼叩き』『右翼叩き』『新自由主義叩き』とかいろんな叩きを見ると類似点が見て取れると思います)

その「あいつは普通じゃない」に「面白い」が付随したりもしますね、シナモンいじりの融合といいますか。

そういうイジメで中1ギャップが見て取れる場合って『潜在化してたのがあらわになる』というか『燻っていた問題に火がついた』だけだと思うんです。で、現在の小中一貫教育じゃない小学校から中学校の進学でもある程度は問題共有はできているというのは、現場の先生から中学進学後の先生との面談で言われたことがあります。

要するに問題共有はできている可能性が高いわけで、制度の問題というより人間の問題であるという方向で考えたほうが『中1ギャップ』はいいんじゃないでしょうか?というのが私の考えです。

 

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