『「R25」のつくりかた』で働き盛りの方々の世界観を学ぶ

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この本は、現在はウェブメディアになったR25がフリーマガジンとして創刊される際にどのような事を検討し、考慮したのか、についての内容がメインに書かれている本です。

その中でも、私はR25のメインターゲットとなっていたM1層(20~34歳の男性)のリサーチ内容を興味深く読みました。

何故かと言うと、最近の選挙結果にて、『60歳以上で野党に投票した人が多く、それ以下の世代では与党に投票した人が多い』という内容を見ることが多いという印象があったからです。

こういう結果と、R25創刊時に調査したM1層の調査を照らし合わせたら面白いことになるのではないか?と思ったのです。

(実際にはM1層だけでは、女性が抜けてしまっているのでそこにも考慮が必要だとは思いますが、若い労働者という観点では同じ部分もあるのではないでしょうか?ちなみに大阪都構想の住民投票では、女性のほうが投票者数が多かったそうです。)

さて、本の中に書いてあるM1層の特徴は以下のようなものでした

  • 仕事が忙しいということがステータスであり、カッコイイことだった。
  • 新聞を読みたいけど、事前の知識が無かったり、自分たち向けじゃないので、読めない。
  • 普段は自意識過剰で、背伸びして、自分を大きく見せようとしている。中身は真剣でまじめ。
  • 顔には出さないけど、心ではなんとなく広がる社会の閉塞感の中で「何かしなきゃ」「変わらなきゃ」と思っている。
  • その場の空気にあわせて、自分が傷つかないように態度を変える。
  • 物事には必ず裏があるという前提で、物事を見ていることが非常に多い。
  • 騙されたくない、損をしたくない、傷つきたくない、という気持ちが強い世代(裏側には、あまりに情報が多すぎることがあるのではないか)
  • 情報をちゃんと知っていないと生きていけない、みっともない人生を送ることになる、恥ずかしいし損をするかもしれない、と強く認識している。
  • 結婚や子育てに対して、甘えた意識は持っていない。
  • 社会がなんとかしてくれるとは思っていない。社会に対して、冷めた目で見ている。
  • 夢や希望を持てといわれても、そんなものは持てなくなるような社会の状況を、ずっと見続けてきた。
  • 頑張ったところで、会社や社会が僕らを助けてくれるわけではない。自分たちで頑張らないといけない。
  • 自分たちが頑張らないとダメなのだけれど、自分たちが頑張ったところで給料も上がらない。そんな苦しいジレンマに陥ってしまっている。
  • 物事に一生懸命に向き合ってしまうと、みっともないことになったり、傷ついたりするだけで、どうしようもないので、真剣じゃないふりをする。

こういう事がこの本の中でM1層の特徴として書かれていました。

これが全員に適応できるわけではないと思いますが、当時のM1層、今の30~40歳の世代の世界観は、こういう感じなのだということを前提にして、いろんなことを考えていくと良いのではないか?と思います。

個人的には、第三極などの方向性は、まさにこういう世界観を拾い上げているように思うのですが、どうでしょうか。

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