研修で問題になった会社の関係先が真っ黒
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明らかに脅しといえるような言動を投げつけるような研修で騒がれた株式会社心。
新人研修を他社に依頼→「皆さんの会社は採用ミス」理不尽すぎる研修に非難の声 - Togetterまとめ
「皆さんの会社は採用ミス」新入社員に厳しい叱責、過酷な研修に波紋広がる
その研修を行っていた社長が今年行った対談では『脳科学・MBAの理論も取り入れて、これまで自分のなかで当たり前だと思っていた感情をいったん崩し、再構築しています。』と穿った見方をすると洗脳を行うことを宣言するかのように見える事を述べていたりします。
先に『しつけのような押さえ付ける研修は一切しません。』と述べていることと掛けあわせると、洗脳のような強制はせずとも、緩やかなマインドコントロールは意図的に行っていると言えるでしょう。
(ところで、調べたところ2011年にも話題になっていたようなのですが、同じ研修の請け負う会社として出ているのが『株式会社 情熱』。“心”といい“情熱”といい“じんりき”(心になる前の名前)といい、どうしてこういう方面のへんちくりんな名前になるんでしょうね。)
騒動後の現在はホームページ上では削除されているものの、ちょっと前までホームページ上に掲載されていた推薦者や取引先企業をみて、案の定真っ黒な人脈といえそうな名前ばかり見つけたので、メモとして記事にしておきます。
株式会社 心| 社長が従業員に、従業員が社長に、お客様が会社に「感謝」し合う企業創りに貢献する
応援の声が掲載されていた4名がいずれもヤバイ
まず、応援の声が掲載されている4名について、各々ヤバイ背景を持っている人間なので、その背景を記述しておきます。
稲盛和夫
“元祖ブラック企業”稲盛和夫の京セラ〜1週間家に帰れない、奴隷システム、高退職率? | ビジネスジャーナル
JAL関係で再び注目を浴びたといえる超有名な稲盛和夫氏。
しかし、この稲盛和夫氏、非常にきな臭い人物です。
『生き方』なんて書籍で「経営も人生も、成功の秘訣は「人間として正しいこと」を追求し、徹底すること」なんて説いているようですが、その実態は「働くことで得られる喜びは格別であり、遊びや趣味では決して代替できません。」と言った労働に人生の全てを捧げるように促すような事しか述べておらず、労働こそ正しいという労働盲信者を増やす事を使命としている人間なのです。
このような思想を持っている人間である事であることと、株式会社心に応援の声を送っていることを考えると、稲盛式経営で重要だと言われる『フィロソフィー』の確立というのは、稲盛式思想である『労働こそ正しい、労働に人生を捧げよ』という思想を、マインドコントロールで社員に浸透させることなんだろうと言えるのではないでしょうか?
稲盛和夫氏の企業再建は、2つの柱によって支えられている。1つの柱は理念主義的経営である。フィロソフィーを確立することによって会社の目的を明確化し、従業員の仕事に取り組む姿勢を強化することができたのは、稲盛氏の理念主義経営が功を奏したからだと見ることができる。
再生完了!JAL流「アメーバ経営」を解剖する 「アメーバの利益率が高い」ことは機会損失の可能性も意味する:PRESIDENT Online - プレジデント
このような理念を持つ企業が存在することで発生することは、ワタミのような(意図的かどうかは別として)ついていけない人間を脱落(最悪の場合『脱落=死』)するまで労働者を使い捨てるブラック企業の誕生なのではないでしょうか?
過労死の直前、森さんはワタミから提出を求められたレポートにこう書いた。
〈どこの店も、こんなにドタバタしているものだろうか? こんなに人は疲れているものだろうか? 120%の力で、どんなにひどい状況でも無理やりにでも乗り越えろと? ついてこられない弱い人間は、いらないと。ワタミスタンダードとは、何だろう???〉
中條高徳
巨大右派勢力『日本会議』の代表委員や、右翼言論人櫻井よしこがトップのシンクタンク『国家基本問題研究所』の理事、右翼のヘンテコ教育思想の象徴である親学推進協会の顧問を務めるなど、バリバリの右翼思想の持ち主です。
それの証拠といえるのが、ウェブアーカイブに残っていた『2007年3月14日に浅草倫理法人会が主催したモーニングセミナー』での発言です
また他にも右翼思想が垣間見える講演メモがありました
飯山を希望あるふるさとへ-江沢きしお公式HP- » 飯山日記 11月23日 千曲市出身中條高徳さんの聴かせる講演
このような思想のトップが存在していた場合、一歩間違うとフジ住宅のような思想のために工作を行うトンデモ企業が誕生する恐れがあったわけで、そういうことが無かったのか個人的に不安になってきます。
差別や教科書採択運動で訴訟されたフジ住宅について | 興味乱舞に引きこもれず
船井幸雄
『オカルトビジネスのドン』という言葉で全てが表現できる気がします。
あと、船井幸雄氏が出版していた『ザ・フナイ』の常連が『副島隆彦』『ベンジャミン・フルフォード』だということもどうしようもなさの象徴といえるのではないだろうか。
船井幸雄.com|ザ・フナイ
鍵山秀三郎
81歳創業者は、なぜトイレを素手で磨くのか | 日本のトイレは地球を救う | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準
NPO法人 日本を美しくする会|掃除に学ぶ会
「素手で集団トイレ掃除運動」の政治性について - 荻上式BLOG
素手のトイレ掃除で社会が良くなるなどという訳の分からない理論を推進する訳の分からない運動をしている人なんですが、実態は右翼価値観を強化する儀式としてトイレ掃除を普及する団体になっています。
なんというか、色んな意味でドン引きです。
取引先企業
応援の声を出した4名ほど有名ではないですし、ヤバイ方向性が違うのですが、取引先企業に一社、最近話題になったヤバイ企業が存在しています。
それは『株式会社DYM』です。
最近、タイで集団裸族になっちゃったことで報道されたことで悪評が出てきました。
タイ「全裸騒動」DYM、新人研修でも裸踊り? 企業HPには「風評被害対策」が専門と... : J-CASTニュース
その中で、株式会社DYMの悪評をソーシャル上に書くとクレームなり、弁護士からの連絡が来るなどの物理的な圧力行為と言える事を行ってくる、という話を暴露した結果、暴露した人の会社に株式会社DYMを名乗った人間が訪れるという見事な事実証明が行われたこともあるなど、非常に臭い企業であることは間違いないです。
DYMの悪評をソーシャル上に書くと、会社員なら社長にクレーム電話/フリーなら弁護士連絡という噂 - Togetterまとめ
株式会社DYMを名乗る方が3名で弊社にいらっしゃいました。
インターホンで申しました通り多忙にしておりますので、どのようなご用件か存じませんが、書面もしくはメールにてご連絡くださいませ。— 辻正浩 | Masahiro Tsuji (@tsuj) 2016年3月15日
今まで圧力を受けた人の話はたくさん見てたので、今回わたしにも来る覚悟はしてましたけど、いざ怖い会社に来られると恐ろしいものですねえ。事務所から出るのに勇気必要でした。
確かに普通はカチこまれたら投稿した悪評も消しちゃいますよね。身を持って理解できました。
— 辻正浩 | Masahiro Tsuji (@tsuj) 2016年3月15日
みなさまRTなどありがとうございます!
奇しくも身を持って逆SEO(物理)の噂を証明したところですので、面倒な目に遭いたくない人はツイート等はお気をつけくださいー。— 辻正浩 | Masahiro Tsuji (@tsuj) 2016年3月15日
後は単に、こういう訪問を受けちゃうと怖いですよねー。 pic.twitter.com/L37i0p4XG4
— 辻正浩 | Masahiro Tsuji (@tsuj) 2016年3月18日
十数年前の社員洗脳系の会社と揉める面倒さを思い出した。そうか、あの時と一緒なのかー。
裁判で争う覚悟はできてたけど物理でサクッと刺されたら私は終わりだしなあ。非常識な人は何をするかわからないのが一番怖いわ。— 辻正浩 | Masahiro Tsuji (@tsuj) 2016年3月18日
Googleマイビジネスの解析で見ると弊社へのルート検索が何度か表示されていて、基本的に来社くださる方はいないのに珍しいと思ったら、カチコミ当日でとても納得した。 pic.twitter.com/vbySrMbxn4
— 辻正浩 | Masahiro Tsuji (@tsuj) 2016年4月4日
(辻さん、最近はかちこみをネタとして使っているので、圧力は現在は受けてない模様です)
取引先企業というのが、どういう取引をしているのかわかりませんが、もし研修をしていたのだとしたら、研修の結果が『タイで全裸』というろくでもない結果だった、としか言いようがありませんし、DYMのSEO対策を受けている方だとしたら悪評をどんどん消していくという検索結果コントロールで自己評価をコントロールするという、社員研修のやり方に繋がる『会社以外の状況をコントロールして会社に都合が良い存在にする』という考えをこういう部分から感じざるを得ません。
関係があるだけで差別するというイジメメンタルに繋がる考え方になりかねないのであまりこういうことはいいたくないのですが、『類は友を呼ぶ』というように他の関係先企業にも問題のある考え方で相通づる物がある企業が存在している可能性が高いと思われます。
このような社風といえるものは(検索結果などの悪評が消されている可能性があることもあり)外からではわかりません。
こういう情報が、そういう危ない企業に近づかないように少しでも気をつけるようにする礎になれば良いなぁ、と思います。